MOTOGP

決断

今更ながらセパンテストが始まる前の段階で ヤマハが2021年以降の体制を発表したのは 驚きでしたね。 個人的にはビニャーレスが残留するとすれば開幕戦 カタールあたりになるだろうと予想してはいたものの それ以上にヤマハは早急にビニャーレスとクワッタハ…

ホールショットデバイス

セパンテストで注目されていたのが ヤマハが登場させたホールショットデバイスです。 元々はモトクロスの技術の応用で、スタート前に あらかじめサスを縮めておくことによって、 スタート直後のサスのストロークによるパワーロスを 避けるための機構で、去年…

パワーバランスに異変アリ

シェイクダウンテストを終えて いよいよ本格的なテストが始まったセパンサーキット。 すでに2日間の日程を終えていますが、 早くも今シーズンの異変がリザルトから見て取れます。 というのは上位陣に顔を並べているのがスズキとヤマハの 直4勢で、V4勢では…

セパンシェイクダウン・テスト

マレーシアのセパンサーキットで オフィシャルテストの前のシェイクダウンテストが 3日間の日程で行われました。 これに参加できるのは各メーカーのテストライダー それから今シーズンのルーキーライダー、そして 優遇措置を受けているアプリリアとKTMのレギ…

一周回ってストーブリーグ

ヤマハがマーヴェリック・ビニャーレスとの 2年契約を更新したと発表しました。 今年は多くのライダーの契約が終了し、シート状況が 大きくシャッフルされると噂されていただけに、 いち早く先手を打ってきた格好ですね。 ヤマハはビニャーレスを軸に据えて…

改革前夜 2019年を振り返る MOTOGP編

リザルトだけ見れば、近年でもむしろ悪い方に 入る部類だったアプリリアのMOTOGPチーム。 しかし、2019年は改革に向けての準備の年だった としていいでしょう。 2019年早々、アプリリアはフェラーリのF1チームから マッシモ・リヴォーラを招聘し、アプリリア…

3年目のオレンジ   2019年を振り返る MOTOGP編

ホンダがダカールラリーで優勝を飾りました。 2013年にHRCとして復帰してから実に8年の歳月が 経過しました。 恐らくホンダとしても、ライバルをKTMとして目標に 定めてプランを練ってきたと思いますが ここまでかかるとは思っていなかったでしょう。 そのぐ…

一段一段確実に   2019年を振り返る MOTOGP編

昨年はアレックス・リンスの手によって 2勝もあげることが出来たスズキ・エクスター。 昨シーズンは80点の出来と語るように手応えを 感じることが出来たシーズンでは無かったでしょうか? スズキのMOTOGP活動を見ていて感じるのは、他メーカーに比べてリソー…

勝つための本筋

海外の記事によれば、ヤマハも遂に 外付けフライホイールを開発しているんだとか。 外付けフライホイールとはなんぞや? という話ですが、これを説明するには今の MOTOGPのレギュレーションを説明しないといけないでしょうね。 現在MOTOGPはシーズン前に登録…

復活も道半ば?  2019年を振り返る MOTOGP編

非常に見極めが難しいのが ヤマハなんですよね・・・・。 だから筆が進まなかった。 去年のヤマハはルーキーのファビオ・クワッタハッホが 7回のポールポジションを獲得。 マーヴェリック・ビニャーレスが2勝をあげてランキング3位 という結果に終わりまし…

味見は誰がする?

ドーピング検査に引っ掛かった アンドレア・イアンノーネが再度の検査のために 提出した検体が再び陽性反応を示したことで 彼のセパンテストへの不参加が決定しました。 困ったのはアプリリア・レーシングでエンジンから 一新した新型マシンのデビューこのセ…

安定は足元から  2019年を振り返る MOTOGP編

今シーズン、史上最高の獲得ポイントを 得たマルケスですが、その要因のひとつは やはり、タイヤが安定して性能を発揮できたことも 大きかったように思います。 ミシュランにスイッチした2016年がそうだったように 非常に路面温度、路面コンディションに敏感…

ネタ切れ  2019年を振り返る MOTOGP編

終わってみれば獲得ポイントこそ2019年を 上回ったものの、マルケスに完敗に近い形でシーズンを終えた ドゥカティ+ドヴィジオーゾ。 結果的にですが、エンジンパワーでホンダに迫られたために これまでのパワーを活かしてタイヤを温存してレース終盤まで ペ…

2020年のMOTOGPの風景

今日はポルトガル初のMOTOGPライダー ミゲール・オリヴェイラの25回目の誕生日です。 思えば、数々の最年少記録を打ち立てたマルク・マルケスも 2月には27歳になるし、ホルヘ・ロレンツォは昨年一杯で 引退と確実に世代は移り変わっていきます。 そこで今回…

2019年型RC-Vのネガとポジ   2019年を振り返る MOTOGP編

2018年シーズンを終えてホンダ陣営が考えたのは 2年連続で迫られているドゥカティとの差を 縮めるには、トップスピードを伸ばすことが重要。 そのために、ラムエアダクトのレイアウトを変更し それまでのカウルトップから吸い込んだ空気を左右に分けて フレ…

誰が為に走る

今シーズン限りで現役引退を表明した ホルヘ・ロレンツォに対してヤマハがテストライダーの オファーをしているんだとか。 受けるか、受けないか。 まずはホルヘ自身の体調が万全に戻った時に また走りたいという内なる意欲が湧いてくるかどうか というとこ…

2021年を見据えて

ヨハン・ザルコを獲得した ドゥカティ陣営ですが、これは既にアプローチを かけていたビニャーレス、クワッタハッホの獲得の 可能性が低くなったこと共関連しているように思います。 ジジさん的にはホルヘ・ロレンツォ以降ヤマハ系 ライダーが欲しくて仕方が…

これがザルコの生きる道

あくまでもレギュラーライダーにこだわって ヤマハのテストライダーも蹴ったヨハン・ザルコですが、 どうやらドゥカティの本社契約ライダーになったようですね。 そしてアヴィンティア・ドゥカティで走るようです。 アヴィンティアから発表が無かったのはあ…

更なる速さを求めて

11月の最終週にMOTOGP、WSBと連続で テストが行われ、今季の上記カテゴリーは全ての 日程が終了。 残すはアジア選手権とEWCのセパンのみとなりました。 その最終テストで4連覇中の王者マルク・マルケスと 5連覇中の王者ジョナサン・レイが奇しくも同じ新しい…

右か左か

オフシーズンに入ってヤマハが好調を維持。 ビニャーレス、クワッタハッホが連日1-2で 上位を占めています。 一方、ロッシは10番手前後に低迷。 今回持ち込まれたマシンはパワーアップを果たした ニューエンジンにそれに伴いダクト形状を変更したカウル …

望まない終わり方

カレル・アブラハムがシーズン終了後の ファンミーティングの席でアヴィンティア・レーシングとの 契約の終了、今期でライダーを引退することを発表しました。 正直、本人もこんなキャリアの終わり方を望んでいなかったと 思いますが、彼にはどうしようもな…

走る曲がる止まる

今回のテストからメインフレームに 楕円の太いパイプを採用してきたKTM。 彼らからすれば楕円だろうがなんだろうがパイプを 捨てたわけじゃない!!という主張なんだろうけど まあ、悪くはないようです。 これまでのKTMはとにかくMOTOGPの強烈なタイヤのグリ…

それぞれの課題

バレンシアの事後テストに各メーカーが 持ち込んだ2020年のプロトタイプを見る限り 各メーカーが2019年の問題点は何かと捉えているのかが よくわかりますね。 ホンダはシャシーとエンジンを改良。 恐らくピークパワーはそのままに、より扱い易いエンジン特性…

カルメロの暴走

どうやらヨハン・ザルコはドゥカティの ジジ・ダリーニャの説得もあって、ヘレステストでは ドゥカティのGP19に乗る模様です。 ただこれはイコール来季のアヴィンティアでのフルエントリー という話ではなく、あくまでもヘレスで乗るよという話です。 しかし…

ザルコの評価

面白いものですね。 アレックス・マルケスとのシート争いに 破れたザルコですが、ヤマハといいドゥカティといい 引くてあまたのようです。 ヤマハのリン・ジャービスはテストライダーとしての 席を空けていると発言していますし ドゥカティのジジ・ダリーニ…

マッチングの大事さ

引退するホルヘ・ロレンツォの今シーズンは 優勝一回分にしか値しないわずか25ポイントで終えることとなりました。 過去に何度も優勝を飾り、世界王者にも輝いた 彼のラストシーズンとしては酷く寂しいリザルトになりましたよね。 ただ、私は彼がホンダに移…

興業優先

最終戦の予選が行われているバレンシアGPで 衝撃的なトピックスが報じられている。 それは引退宣言したホルヘ・ロレンツォの後釜に アレックス・マルケスが収まり、ヨハン・ザルコがアヴィンティア・ドゥカティに 加入するというものだ。 どうやら、ホルヘの…

IF

去年のペドロサに引き続きロレンツォが 今年は引退を表明しました。 個人的にはペドロサに関しては、もう仕方がない面も ありますが、ロレンツォに関してはただただ残念としか 言い様がない面がありますね。 彼+ヤマハの速さは時としてマルケス+ホンダを凌…

クラッチロウのジレンマ

カル・クラッチロウによれば、去年の終盤 彼を襲った足首の複雑骨折の後遺症はまだ残っているそうで レースを終えた後は刺すような痛みが足に残るとのこと。 しかし、彼が手術に踏み切らないのは、完治までに 6週間かかるということと、シーズン終了後のオ…

狭角エンジン

アプリリア・レーシングのボス マッシモ・リボーラによると、現在のアプリリアの MOTOGPマシン RS-GPは狭角エンジンを搭載しているそうですね。 来年登場するオールブランニューマシンはオーソドックスな 90度バンクのV型エンジンを採用する予定だそうです。…