MOTOGP

ヤマハに何が起こったのか

シーズン終盤を迎えて驚天動地の出来事となった ヤマハへのペナルティ。 これについて、ヤマハMOTOGPチームの監督であるリン・ジャービスが ヤマハ内部に起こった一連のペナルティに繋がった 出来事について、説明しています。 事の発端は昨年の中盤、今季使…

秋のヨーロッパとタイヤの関係

ミシュランの公式発表によれば、アラゴンGPから タイヤアロケーションの登録できる数量を変更するそうです。 これはレースウィークが始まる前に、MOTOGPでは フロント10本、リヤ12本のタイヤを事前登録するのですが そのフロント10本の内訳の中で、これまで…

雨が生んだ波乱

フランスGPは全く予想外の展開となりましたね。 それもこれも雨、突然の雨が降ったことで全車レインタイヤ装着の ウェットレースとなったことで、そのタイヤの性能を引き出せるかどうかが 大きな鍵になったようです。 ドライでもこの寒さの中、いち早くタイ…

寒さが分けた予選

フランスGPは予選が行われ地元でポイントリーダーの ファビオ・クオルタラーロがポールポジションを獲得しました。 対照的にランキング2位のホアン・ミールは予選14番手となっています。 両者を分けたのは、予選というわずか一周のウォームアップで タイム…

寒さと雨

今週末はMOTOGP フランスGPがルマン・ブガッティサーキットで 行われます。 前回のカタルニアでは通常シーズンの6月向けに作ったタイヤをそのまんま 持ってきたため、タイヤの温度レンジが大き外れて、多くのライダーが 前後ともにソフトタイヤを選ばざるを…

2021年シーズンはこうなる?

コロナ渦でかつてない大幅なスケジュール変更を強いられた 世界のモータースポーツですが、その余波は来季も尾を引くことに なりそうです。 現段階で漏れ伝わってきている来シーズンの世界選手権の日程ですが、 やはり、ヨーロッパ外への国への渡航制限が大…

先行逃げ切りか、後方追い上げか

今年のヤマハとスズキは同じ直4でも全くキャラクターが正反対のマシンになってますね。 つまり、予選の一発は速いけどレースになるとタイヤが消耗してどんどんペースを維持するのが精一杯の感があるからヤマハ。一方、予選ではリヤタイヤのグリップが良すぎ…

季節はずれのタイヤチョイス

MOTOGPカタルニアGPはファビオ・クオルタラーロが 開幕戦のヘレスのダブルウィン以来の優勝を飾りました。 しかし、薄氷の勝利だったようで、背後にはスズキの2人 ミールとリンスが迫っていました。 こうなった背景には今回のカタルニアにミシュランが 持ち…

ストーブリーグ 最新版

レプソル・ホンダ マルク・マルケス(確定) ポル・エスパルガロ(確定) ホンダLCR アレックス・マルケス(確定) 中上貴晶 モンスター・ヤマハ マーヴェリック・ビニャーレス(確定) ファビオ・クオルタラーロ(確定) ペトロナス・ヤマハ ヴァレンティー…

混迷は深まるか、それとも

3週連続開催となっているMOTOGP。 今週はスペインのカタルニアサーキットでの 開催となります。 前回のミザーノは再舗装したて、しかも2週連続開催で 路面グリップが上がっていたため、苦戦したライダーも 見受けられましたが、ここでは逆に速さを取り戻すラ…

走れば走るほどに

多くの転倒者を生んだエミリア・ロマーニャGPですが、 その要因は2週連続開催にあったようですね。 つまり、2週連続開催によってセッティングが進んでペースが 上がったこともありますが、大きかったのは路面にラバーが 付着して、いつも以上にグリップが…

ミザーノラウンド 考察

終わってみればフランコ・モルビデリの初優勝で 終わったサンマリノGP。 ここでは各メーカー、チーム、ライダーの傾向から 決勝リザルトに繋がったキーポイントを考察してみたいと思います。 まず、大前提としてこのコースはフロントで旋回する直4向け。 実…

地獄から天国

一個前のエントリーでヤマハはミザーノで 復活するでしょうと書きましたが、予想通りいや予想以上の 好調ぶりでビックリしました。 ミザーノはヘレス同様、アップダウンがそこまで無く 曲がりくねったミッキーマウスタイプのサーキットで フロントの旋回性が…

ミザーノの注目点

さて、インターバルを置いて再開されるMOTOGPは イタリアのミザーノから始まります。 ここからMOTOGPは一気に怒涛の連戦となるので、 ほぼこの連戦でチャンピオンシップの雌雄は決するのでは無いかと・・。 注目すべき点は多いですが、まずはレッドブルリン…

その判断

スティリアGPでヤマハのマーヴェリック・ビニャーレスが ブレーキトラブルを抱えながらも走り続けたことで 結果的にブレーキが破損、クラッシュ、赤旗中断となったことに ついて、異変を感じた時点で、ピットインしてリタイアするべきだった というアレック…

一貫性の無さ

怒涛のようなレッドブルリンクの2連戦を終えて ドッと疲労感に見舞われる思いですね。 深刻なクラッシュも何度もありましたが、 それ以上に繰り返されるグリーンゾーン走行に対する ジャッジメントの一貫性の無さ、ペナルティによって 変更されるリザルトに…

エンジンの封印

開幕戦からエンジントラブルが出ていた ヤマハのM1。 ヤマハはトラブルが出ていたロッシとモルビデリの エンジンを日本に送り、エンジンをもうレースに使わないとして ローテーション登録から外して、エンジンを分解。 原因調査を行った結果、バルブ周りの設…

ドゥカティの選択

ドゥカティが来期、アンドレア・ドヴィジオーゾと契約を 結ばないことが明らかになりました。 2013年、ロッシの後任としてドゥカティに加入し長年エースとして ドゥカティを引っ張ってきたライダーとの決別はひとつの時代の 終りを感じさせるものがあります…

残り火

ドゥカティとドヴィジオーゾの来期以降の交渉が 不調という噂が広まると共にクローズアップされてきた ホルヘ・ロレンツォのドゥカティワークス復帰の噂。 そして、それはどうやら噂ではなく、現実として交渉を 行っているようです。 同じ引退という形を取り…

ポルの気持ちになってみると

昨日ストーブリーグもほぼ終盤と 書いた端からサプライズ。 KTMのエース、ポル・エスパルガロが レプソル・ホンダとサインをかわした模様という ニュースが飛び込んできた。 これまではアレックス・マルケスがもう一年ワークス契約 更新の噂が根強かっただけ…

ストーブリーグももはや終盤

シーズンが開幕していないのに 来季のシートは続々と埋まるというおかしな 状況が続いてますが・・・・。 まあ、開幕前に決まったヤマハとホンダ、予想された通りの スズキの各ワークスはいいとしても、 今季の結果待ちと思われたドゥカティはその結果が出て…

2020年のMOTOGP、WSB、EWC

さて世界的なコロナウィルスの影響により 大幅にスケジュールの見直しをせざるを得なくなった モータースポーツ界ですが、ここに来てようやく 開始の目処が立ってきました。 ここでは現状、確定濃厚及び確定予定の MOTOGP、WSB、EWCの日程を列挙してみたいと…

ストーブリーグに異変あり

そもそもシーズンが開幕していないから 来季の移籍の動向も大きな変化は無いのでは?と 推測されていたMOTOGPのストーブリーグ。 実際、スズキの2人が契約更新を行いここまでは 予想通りの展開となっています。 しかし、ここに来て、やや波風が起こる状況に…

失われた一年となるか

イタリアGPとカタルニアGPの延期が発表され シーズン開幕は早くてもドイツGPと言われているMOTOGP。 しかし、実際は今季の開催は難しいのでは無いか? という空気が満ちてきているのも事実です。 そんな中、今シーズンの成績に進退を賭けていたロッシの 動向…

開発禁止令

猛威を奮うコロナウィルスの影響は 収まるどころかますます拡大の傾向を見せていて 今や、欧州は壊滅的な状況となっています。 特にイタリアとスペインは非常に被害が大きいようです。 イタリアはほぼファクトリーが稼働停止。 それに比べれば日本は別世界か…

開催遥かなり

コロナウイルスの影響は沈静化するどころか ますます拡大の一途で、レース業界も日程の 延期を余儀なくされている状況です。 当面はどこも5月再開を目処に調整してきたようですが F1のモナコGPやマン島TTといった伝統があるビッグイベントが予定されていた5…

延期につぐ延期、それからお金の話

MOTOGPもWSBもEWCも延期あるいは 中止が続出で、もはや「今シーズン」は完全に 混沌と化してしまっていますね。 中上選手も開幕戦が5月のスペインGPと聞いて 2ヶ月もMOTOGPマシンに乗らないでレースする経験は無い と述べていますから、レーサーとしての感覚…

降って湧いた一ヶ月

本来であれば今週末に開幕戦を迎えるはずだった MOTOGPの2020年シーズンは、MOTO2、3のみ開催 という異例の事態となりました。 これはご存知のとおり、コロナウィルスの世界的蔓延による 影響を避けるためで、そのため第2戦のタイGPも延期が発表されま…

一蓮托生

一蓮托生 意味:結果がどうなろうとも、行動や運命を共にすること ホンダがマルク・マルケスとの契約を更新しましたが 驚くべきはその契約年数が2年ではなく、倍の4年であるということ。 もはや、この先数年のホンダのMOTOGP活動はマルク・マルケスと 一蓮托…

テストのコスト

前の章でようやくヤマハも重い腰を上げて 海外にテストチームを持つことになりました。 と書きましたけど、そもそも何で海外にテストチームを 持たないといけないのか?って話ですよね。 だって、ブリヂストンのワンメイク時代は日本のメーカーは 日本国内の…