ミザーノラウンド 考察

終わってみればフランコ・モルビデリの初優勝で

終わったサンマリノGP。

 

ここでは各メーカー、チーム、ライダーの傾向から

決勝リザルトに繋がったキーポイントを考察してみたいと思います。

 

まず、大前提としてこのコースはフロントで旋回する直4向け。

実際、コースへの適合性でいえば、ヤマハ、スズキ、ドゥカティ

ホンダ、KTMアプリリアの順だったでしょうか?

 

そしてレッドブルリンクで問題となった高すぎる前輪荷重配分も

このコースでは良い方向にヤマハは進んだようでしたね。

ヤマハほど前輪荷重が高くないスズキは初期旋回というより

ブレーキをかけたままでのクリップまでの旋回性で勝負した感じでしたね。

 

ただ同じヤマハでもハードをフロントに履けるペトロナス

ミディアムしか履けないワークスが決勝のリザルトを分けたようですね。

これは去年からの傾向でペトロナスはフロントにハードを履いても

タイムがキチッと出せるのに対して、ワークスチームは履けない?履かない?

ために、決勝ではロッシが明らかにフロントタイヤの消耗に泣く形となりました。

同じミディアムをフロントに履くスズキですが、ヤマハほど前輪荷重が高くない

つまり前輪の負担が小さいため、消耗が少なくそれが終盤のミールのパッシングに

繋がった形だったと思います。

フロントにハードを使えるセットアップを見つけないとロッシもビニャーレスも

来週も二の舞になりそうです。

 

このセットアップという意味ではドゥカティも今年の傾向として

ミッキーマウスタイプのコースではプラマックの方がよく曲がるセットアップで

ワークスの方が苦戦傾向はヘレスに続いて今回も変わらず。

ホイールベース長、キャスターアングル等々、アジャスト箇所の多い

ドゥカティですが、プラマックはいいポイントを見つけているようですね。

ワークスの方は去年までの成功したセットアップに引きづられている模様。

非常にブレーキングの安定性が強く曲がらないみたいです。

元々ブレーキング安定性重視のセットアップなんですが、今年のグリップを

増した新しいリヤタイヤを入れるとその傾向が強くなって

マシンが曲がってくれないようです。

そして同じセットアップでもバグナイアの方がミラーよりも丁寧な

アクセルワークでタイヤを長持ちさせることが出来る。

かつてのMOTO2時代のウルトラスムーズな走りを思い出しました。

 

2週連続開催は同じようなリザルトになる傾向がありますが

今季は中間にテストが挟まるので、そこでセットアップの方向性で

新しい何かが見つかれば、違うリザルトになる可能性もありますね。

ヤマハワークス、ドゥカティワークスは何か改善策を見つけることは

出来るんでしょうか?