残り火
ドゥカティとドヴィジオーゾの来期以降の交渉が
不調という噂が広まると共にクローズアップされてきた
ホルヘ・ロレンツォのドゥカティワークス復帰の噂。
そして、それはどうやら噂ではなく、現実として交渉を
行っているようです。
同じ引退という形を取りながら、もはや実践に戻ることはない
というスタンスを崩さないペドロサに対して
流れてしまったとはいえ、数戦ワイルドカードで出場を予定していた
ロレンツォ。
まだまだ実践に対する意欲は衰えていない模様。
というより、去年ああいう形でキャリア最低のシーズンを
送って引退という形を取った彼が、納得ずくで引退したとは
どうしても思えないんですよね。
自分の中でまだやれる、かつての輝きを取り戻せるという
自分自身でも半信半疑だった残り火のような思いが
まだまだ彼の中にはくすぶっているように思います。
そして、その残り火は、セパンテストで久々にM1に乗って
それなりのタイムで走れたことで、より強さを増しているんじゃないかな?
結果的にヤマハのコロナ渦による予算削減の煽りを受けて来季の
テスト契約が無くなり、シートを失ってしまったロレンツォですが、
まさかのドゥカティワークスに座れるチャンスが出てきたとあれば
乗らない手は無いと。
この際、過去にあった嫌な思い出も水に流して、再びキャリアを
始めるのも彼的には、残り火を消化するには最高の舞台じゃないでしょうか?
いずれにしろ、来年、再び、その勇姿が見られることを期待したい。
そして今度こそ、納得ずくで、残り火を残さず去る形をとって欲しいですね。