金の切れ目が縁の切れ目

プロフェッショナルライダーで

ある以上、サラリーがそのライダーに対する評価の

指標になるのは間違いないところ。

自分の要望にそぐわない金額を提示されている以上は

それを受け入れることなく移籍することも仕方がない。

ただ、それが全てでは無い。

昨今の移籍劇を見ているとそう思いますね。

 

ヤマハのマイケル・ヴァン・デル・マークが4年間在籍した

チームを離れ、来季BMWに移籍することが発表されましたが

これはまさにそのパターンでした。

 

コロナ渦の影響により来季の予算が大幅削減されたヤマハ

ライダーへの提示金額もかなり減額されたようで、

その中で目いっぱいの提示をしたようですが、マイケルは納得せず

より自分への評価が高いイコールサラリーの高いBMW

移籍することを決めた模様です。

 

同じく、ドゥカティの契約金額交渉が暗礁に乗り上げた形に

なっているアンドレア・ドヴィジオーゾですが、

更なるサラリーアップの要求に対してドゥカティは応じない模様。

これもドヴィサイドが評価している自身の成績とドゥカティサイドの

成績に対する評価の差でしょうね。

まあ、世界王者を目指すドゥカティからすればランキング2位とはいえ、

惨敗に近い去年の成績でサラリーアップは無いやろと考えても無理は

無いと思いますが・・・。

 

ただ、ドゥカティサイドからすると、ドヴィとの契約が不調に

終わったとしても、手元にはヨハン・ザルコが居るし、バグナイアも居るし

更には、ヤマハの予算削減の煽りを受けて、来季の契約が無くなりそうな

ホルヘ・ロレンツォも嫌々ながら(?)ドゥカティに復帰の道も

有り得そうなわけで、痛くも痒くも無いのかも。

 

サラリーは確かにライダーの評価の指針のひとつではあるものの

こだわりすぎると、キャリアに終止符を打ってしまう可能性も

あることに触れておかないといけないね。

 

そして、テック3のポンシャラルが来季のKTMのライダーに

ダニーロペトルッチを選んだ理由が、我々のプロジェクトを理解し

共に歩んでくれるライダーだったから

と語ったように、お金だけが移籍の理由という殺伐した世界だけじゃない

世界もあるということも忘れてはいけない。