ホンダは本気だ

来季のWSBにおけるホンダの体制が明らかに

なってきたようですね。

それによると、新たなチーム拠点はスペインのバルセロナになる模様です。

現在はイタリアのレーシングチーム・アルティアとモリワキとの

ジョイントチームですから、チーム拠点はイタリアとなっていますが

全く新しいチームをを立ち上げるようですね。

そしてMOTOGPのホンダファクトリーの近くに構えるようです。

これは既にヤマハが行っている手法で、ヤマハはイタリアのファクトリー内に

MOTOGPとWSBの両チームの拠点を置いています。

こうすることで日本からの技術情報やデベロップメントの状況を共有できますし

WSBチームをMOTOGPレベルのクオリティに引き上げる効能もあります。

この新チームにはレプソル・ホンダのアルベルト・プーチ監督も

関与するようですね。

彼はヤマハのリン・ジャービスドゥカティのジジ・ダリーニャ同様

カテゴリー問わず、そのメーカーのロードレース全般の面倒を見る形になるかもしれません。

 

新型のCBRは既に日本で、ピレリタイヤを使って相当のテストを行っている

模様ながら、外装を現行モデルにカモフラージュしているようで、

余り目撃情報は聞こえてこないですね。

一部海外記事によると、2重構造のミドルカウルの隙間にモーター駆動の

ウイングが仕込まれるようですが、現行のマシンレギュレーションだと

可変空力パーツの使用は不可ですから、レーサーは羽が固定となるでしょう。

 

さて、新チームに関しては現状のモリワキ・アルティアのスタッフを

引き抜いて構成されるようで、実際ポルトガルの現地では

契約を結ぶメカニック、次のチームを探すメカニックと分かれていた模様。

ライダーは噂の通り、バウティスタと高橋巧で、バウティスタは

ドゥカティと決裂した要因である契約金額に関してドゥカティの倍額を

ゲットした模様です。

加えて彼は現在のドゥカティのチーフエンジニアも連れて移籍してくるようですね。

これは高橋巧選手も同様で全日本のスタッフを何人か連れて行くようです。

 

そうなってくると、気になってくるのは

今年のモリワキ・アルティアの処遇はどうなるか?

というところですが、アルティアに関しては来季もホンダのマシンを

走らせることで、ホンダと確約しているとオーナーが語っています。

ただし、ライダーは子飼いのデルビアンコが継続されるかは今のところ未定。

モリワキに関しては、もはや役割は終えた形で、モリワキ単独としてはWSBに参戦することはほぼ不可能ですから撤退の見通しが強いか。

 

それから清成選手ですが、HRCとの契約は2020年まで存在するということで

先述のアルティアで走るか、あるいは全日本に戻ってHRCで走るか

あるいは全日本のモリワキで走るか、いずれにしろ不鮮明ですね。

 

しかし、バウティスタが以前インタビューで答えたように

ホンダはドゥカティと同規模のファクトリーチームでWSBに

タイトルを取るために、帰ってくると言ってましたが、

いよいよそれが現実味を帯びてきたという感が強いですね。

彼がドゥカティからホンダへと移籍したのは決してお金だけの

問題では無く、タイトルを取れる体制というのも重要なポイントでしょう。

彼の移籍はヨーロッパ最終戦となるマニクールで発表されるそうです。

 

強いホンダ、速いホンダがWSBに帰ってくるか。