決断

今更ながらセパンテストが始まる前の段階で

ヤマハが2021年以降の体制を発表したのは

驚きでしたね。

個人的にはビニャーレスが残留するとすれば開幕戦

カタールあたりになるだろうと予想してはいたものの

それ以上にヤマハは早急にビニャーレスとクワッタハッホの

確保を急務としてきていたようですね。

更に加えて、現役を引退したホルヘ・ロレンツォのテストライダーの

起用と、これまではロッシに忖度して、なかなか決断が出来ないのが

恒例だった(?)ヤマハにしては、強い決意を感じる迅速な判断だったと思います。

 

このロッシを外して、ビニャーレスとファビオを起用し

ホルヘをテストライダーにするという諸々の決定を見ていると

MOTOGPの活動方針を決定する上層の誰かが換わったのかな?

と推測されます。

と同時にMOTOGPのプロジェクトに投じられる予算も大幅に増額されたか。

それはホルヘのテストライダー起用がそうで、

ここ数シーズン、特に日本のメーカーが海外のテストコースで

テストを行うメリットは散々言われているにも関わらず、

ヤマハがそれに踏み切れなかったのは一重に予算が無かったからだと。

 

ホンダのようにテストライダーにブラドルを起用し、

彼用のテストスタッフにテスト用の拠点を準備し、テスト用のマシンを

準備すれば、かなり金額が今のGP活動に上乗せされることは容易に

想像されるところで、GP活動費は更に高騰することでしょう。

 

ヤマハは昨年、ジョナス・フォルガーと契約していたにも関わらず

ほとんど開店休業状態だったのは、彼を走らせる予算が無かったと想像します。

だから、今年、決して安いライダーでは無いロレンツォを起用したことでも

わかるように、その分の予算が増えた。

前述のライダー選択、MOTOGP活動予算の増加など

これまでのヤマハには無かった果敢な決断力はある意味ヤマハらしくない。

これは今後のMOTOGPにおけるヤマハのポジション的にも

ターニングポイントになる出来事だと思います。

 

来シーズン以降のヤマハの戦いぶりに期待が持てる決断だったと思いますね。