テストのコスト

前の章でようやくヤマハも重い腰を上げて

海外にテストチームを持つことになりました。

と書きましたけど、そもそも何で海外にテストチームを

持たないといけないのか?って話ですよね。

 

だって、ブリヂストンワンメイク時代は日本のメーカーは

日本国内のサーキットと自前のテストコースでのテストだけで

何ら問題は無かったわけですから。

 

これに関しては、日本のメーカーの人も言っているように

ミシュランのタイヤの場合、グリップの高い日本のコースで

テストした結果が、海外の滑りやすいコースではキチンと

反映されないみたいですね。

ですから、より本番のコースに近いコンディションのヨーロッパで

テストを行う必要があると。

それだけミシュランは路面コンディションに過敏に反応するタイヤ

ってことなんでしょうね。

初期にはテスト用に供給されるタイヤと、実際にレースで支給されるタイヤの

スペックが違うなんてこともあったようですが。

 

でも、それが故に各メーカー、わざわざテストチームを作って

ライダー、スタッフと年間契約して、拠点も作って、マシンも余分に作って

テストしないといけないんだから、DORNAの提唱するコストダウンとは

真逆の結果を招いてますね。

これに関してはDORNAは改善をするつもりは無いってことか。

こうなると、ヨーロッパに本拠地を置かない日本のメーカーは

余計な出費を強いられてしまうわけだけど、それってフェアでは無いなあ。