テストチーム

ペドロサのKTMストライダー就任で
全メーカーのテストライダーがほぼ確定ですかね。
不明なのはストーナーが継続するかどうかですが。
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ホンダがステファン・ブラドル
ヤマハがジョナス・フォルガー
スズキがシルヴァン・ギュントーリ
ドゥカティがミケーレ・ピッロ
KTMがミカ・カリオとダニ・ペドロサ
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これに加えて日本のメーカーは国内テスト担当として
ホンダが高橋巧ヤマハ中須賀と野左根
スズキは津田と青木が居ます。

日本のメーカーが海外にテストチームを置き、
海外のライダーを雇うことになったのは、
色々な要因が考えれます。

それはタイヤサプライヤーミシュランになったことも一因か。

タイヤサプライヤーミシュランからはシーズンが始まる
時点で、そのシーズンの基本となるスペックのタイヤが供給され、
各メーカーはテスト車にそのタイヤを装着してテストを
行うわけですが、当然、日本のメーカーは自社のテストコース
あるいは、もてぎ、岡山などでテストを行ってます。

ここでテスト車両にテストタイヤを装着して、テストを行い
そこで良かったものを海外に送付して、GPチームが取り付けて
実際に使用しているわけですが、これがきちんと機能しない
つまり、国内で良かったものが実際に使っても効果が発揮されてないのでは?
と思います。
少なくとも、タイヤサプライヤーブリヂストンだった時代は
このやり方で結果が出ていたわけですから
同じやり方で結果がでないとすれば、その要因はタイヤにあるか。

つまり、ミシュランはシーズン前にテスト用に供給されているタイヤと
実際のGPで使うタイヤのスペックにあまりにも差がありすぎる。
それと路面のグリップが国内のコースあるいはテストコースと
海外の実際のコースとでは違いすぎる。

これらの要因が日本のメーカーが海外にテストチームを置きたがる
要因ではないかな?

だから日本国内で日本人ライダーが試したパーツを
海外のテストチームでもう一回確認してから、
実際のGPチームに手渡される。

今はこのやり方がスタンダードで、これをやらないと海外の
メーカー(具体的にはドゥカティ)に置いていかれると
日本メーカーは危惧しているのかも知れません。

もちろん、これをやるには海外にテスト用の拠点を置いて
マシン、ライダー、スタッフを常駐させるわけですから
予算がかかるわけで、ヤマハがすぐに踏み切れないのは
今年の予算では範囲外になるからではないかな?
つまり、来年度の予算で賄う範囲。

いずれにしろ、シーズン中のテスト制限が厳しくなるほど、規制外の
テストチームの仕事量が増え、結果的にコスト増になるのは
本末転倒のような気もします。