MOTOGP

MOTOGPのF1化

日本メーカーが大苦戦している。 去年あたりからそんな声が聞こえてくるようになりました。 日本メーカーは終わりだという悲観的な事を言う人も。 まあ、この手の発言は言いたい人が言ってるだけで、 根拠は希薄なんで無視するとして、ここでは何故、ここま…

MOTO2キャリア

小椋選手に対して、2年目にしてはよくやっている という声が聞かれたので、現在のMOTOGPライダーの MOTO2クラスでの在籍年数とキャリアをまとめてみました。 マルク・マルケス 2年(2012年王者) ヨハン・ザルコ 5年(2015、2016王者) ルカ・マリー二 5年 …

その決定

スズキのMOTOGPからの撤退がDORNAに正式に認められ 今回限りでの撤退が正式に決まりました。 休止でなく、撤退であることから、完全撤退、復帰は無いと 言われていますね。 加えて、EWC、世界耐久へのファクトリー参戦も今季で 終了することが合わせて発表さ…

オランダGP あれやこれや

前半戦の締め、オランダGPが終了しました。 内容的にはなかなか波乱があったようですね。 前回のザクセンリンクとは打って変わって、高速コーナーが多く ハイダウンフォースセットだと非常に曲がりにくくなる傾向の このコースですが、各陣営、対応が分かれ…

あれがああなって、これがああなって・・・

例年より複雑を極めるMOTOGPのストーブリーグですが、 前半戦最後のオランダを迎えて、ようやくぼんやりとですが 状況が整理されてきたようです。 そのキーを握る重要人物の一人、ミゲール・オリベイラ。 KTMのテック3降格を蹴って、飛び出したオリベイラで…

ドイツGP あれやこれ

MOTOGPドイツGPでのあれやこれや。 前回のカタルニアGP後に行われたテストで試したものも 持ち込まれたようですね。 ホンダのアレックス・マルケスは新しいウィング。 KTMはラウルとビンダーがサイドウィングを取り外して走りました。 アプリリアはサイドカ…

抜けないMOTOGP

カタルニアでは1コーナーのブレーキングでフロントを ロックさせ転倒、バグナイアとリンスを巻き込んでしまい 一躍、時の人になってしまった中上君でしたが、 その後のインタビューで当時の状況がわかってきました。 彼曰く、1コーナーに飛び込むまではブレ…

V4勢の悲喜こもごも

今シーズン、大幅にマシンコンセプトを見直したホンダですが、 ここまでの成績を見る限り、ニューコンセプトのマシン作りは 失敗に終わったようですね。 ただ、そのホンダを横目にKTMも結構失敗しているようで・・・。 どちらのメーカーも今のミシュランのタ…

KTMの悩みは深く

カタルニアGPで出場した全チーム、ライダーの中でKTMの4人のライダーだけが 全員フロントにハードタイヤをチョイスしていました。 今季ここまで大雨のインドネシアでオリベイラが勝ったものの それ以外は優勝争いに絡む位置で走れていないKTMですが、このタ…

仁義なきストーブリーグ

例年よりも展開が遅い今年のストーブリーグですが、 ここに来て、少しずつメーカーの動向で明らかになってきましたね。 オフィシャルなところでは、アプリリアがアレイシとビニャーレスと 契約延長、そしてRNFレーシングが来期からアプリリアのサテライトに …

混沌のストーブリーグ

スズキのGP撤退の噂もあってか、今年は例年になく ストーブリーグの動向がゆっくりしているような感じですね。 現状、来期の契約が決まっているライダーは少なく ホンダのマルク、ヤマハのフランキー、ドゥカティのペッコ この辺くらいでしょうか? それ以外…

答え合わせ色々

開幕戦カタールの予選が終了しました。 この段階でこの冬に各メーカーが取り組んできた それぞれの宿題に対する回答が見えてきましたね。 まず、一番点数が高いのはスズキでしょう。 これまでのウィークポイントであったトップスピードを 見事に改善、しかも…

タイトルへのプレッシャー

開幕戦ギリギリのこのタイミングでドゥカティワークスは 今季2021年型エンジンを使用することを発表しました。 いわく、2022年型エンジンはアグレッシブすぎるというコメントですね。 去年のレースを見ても、とにかくタイヤの温度上昇に敏感なミシュランタイ…

メンタル

持って生まれた性格は簡単には変えられない。 確かにそう思います。 しかし、より高い目標を掲げた場合、時として 変えることはできなくても、ある程度の抑制は出来る。 今年のファビオのタイトル獲得を見てそう思いました。 昨年、ファビオは3勝をマークし…

2022年 MOTOGPシート状況

マーヴェリック・ビニャーレスのアプリリア加入が発表され シートの9割が埋まった来季のMOTOGPですが ここで現状、判明している範囲でまとめておきたいと思います。 レプソル・ホンダ マルク・マルケス ポル・エスパルガロ LCR ホンダ 中上貴晶 アレックス・…

デタミネーション

ザクセンリンクで行われたドイツGPは 昨年のスペインGPで転倒、腕を骨折し、以降 そのリハビリに年月を費やしたマルク・マルケスが 実に1年ぶり以上となる優勝を遂げました。 昨日のレースっぷりを見ていると、マルクは かなり強いデタミネーションを持って…

2021年の傾向と対策

またタイヤのネタ?と思われるかも知れませんが 4戦を経過して、今年のMOTOGPクラスのタイヤの傾向が 見えてきたので、まとめておくかなと思った次第です。 今シーズンのタイヤの傾向として特徴的なのは、主にKTMが 訴えているフロントタイヤの安定感の無さ…

ホントなら鬼の居ぬ間に

3年前にF1のフェラーリからマッシモ・リボーラを 招聘したアプリリアは優遇措置もあって 他メーカーとの戦闘力の差をぐんぐんと縮めています。 今年は大幅な軽量化を推し進め、最低重量規定より 軽い車体を作り上げました。 現在のMOTOGPのスタンダードは最…

ライダーの意見を聞いてと言いますが

さて、ヨーロッパラウンド開幕戦 ポルトガル、アルガルベでの予選が行われたわけですが・・・。 今回からヨーロッパラウンドということで、 特殊な路面コンディションだったカタールと違って 通常スペックのタイヤが持ち込まれるこのラウンドが 今シーズンの…

パワーバランスはまた変わるか

ホンダのマルク・マルケスの復帰レースとなることが 濃厚なポルトガル アルガルベで行われる第3戦 ポルトガルGPですが、ここからMOTOGPはヨーロッパラウンドに 入ります。 いよいよMOTOGPも本番ということになりますね。 カタール、ドーハではヤマハファク…

風と砂とタイヤと

2021年の開幕戦カタールGPは強風吹きすさぶ中で行われました。 結果はヤマハ・ファクトリーのマーヴェリック・ビニャーレスが 2017年以来の開幕戦優勝を飾ることとなりました。 決勝レースは事前の予想通り、ドゥカティVSヤマハの展開で これにスズキが追い…

忖度だとは思わないが・・・・・

カタールテストで好調だったドゥカティとヤマハ ですが、今季ミシュランはタイヤのアロケーションを 変えてきたんですね。 いわく、現場からそのような要望が上がっていたとの話ですが 具体的にはタイヤが去年に比べてワンランクずつ固くなっていると。 つま…

カタールテスト 雑感 その2

さて、ライダー編。 このテストの一番の驚きはドゥカティワークス入りした ジャック・ミラーの快走でしたね。 去年はドヴィ、ペトルッチのコンビで散々低迷したドゥカティワークスですが ようやく光明を見出してきたっぽいかな。 去年投入されたグリップの増…

二度あることは三度ある?あるいは三度目の正直

今年からヤマハのテストライダーに就任した カル・クラッチロウがヤマハのMOTOGPに乗るのは 3月5日から始まるカタールテストのウォーミングアップデイに なるとのこと。 これは後日始まるレギュラーライダーのためにマシンをウォームアップしたり 各部の動作…

私的GPライダー 考察学 その2

今シーズンのドゥカティで最大の注目株はヨハン・ザルコと 見ています。 というのも、ドゥカティのマシン開発はストレートスピードと ブレーキングスタビリティという元々の強みをより強くする方向の マシン作りで、それはドヴィのライディングスタイルとも…

私的GPライダー 考察学 その1

さて、ということで、今シーズンMOTOGPに参戦する ライダー達をライディングスタイルと合わせ込んで考察していきたいと 思います。まずは前半戦。 ドゥカティ・コルセ ジャック・ミラー 遂にドゥカティのエースの座を手に入れてオージー ジャック・ミラー。 …

マルケス以降世代

2018年にペドロサ、2019年にロレンツォ、2020年にドヴィジオーゾと 10年以上のキャリアをもつベテランライダーが一線を退いて 新たにエネア、マリーニ、マルティンが加入して ますます世代交代の進むMOTOGPクラスですが ここでは2021年のMOTOGPライダーの年…

2021年のMOTOGPの戦い方

今シーズンもコロナの影響下でシーズンを戦わないとならない 状況になりそうなMOTOGPですが、そうなってくるとこれまでのような 開発体制は難しくなりそうです。 だからでしょうか、ホンダは国内での開発ライダーとして 長島哲太選手とテスト契約を結んだそ…

答え合わせは突然に

マレーシアのロックダウンによって 2月中旬に予定されていたセパンサーキットでのテストが中止となり 代替えとして噂されていたスペイン、ヘレスでのテストも無くなり、 今シーズンのMOTOGPは開幕戦の舞台であるカタールでの 直前テストのみがオフテストとな…

狂った計画

2020年限りでドゥカティファクトリーを去った アンドレア・ドヴィジオーゾが告白した内容によれば ホルヘ・ロレンツォが加入した2017年以降、技術責任者の ジジ・ダリーニャとマシンの開発について打ち合わせを行ったことは 無かったとのこと。 それはつまり…