答え合わせは突然に
マレーシアのロックダウンによって
2月中旬に予定されていたセパンサーキットでのテストが中止となり
代替えとして噂されていたスペイン、ヘレスでのテストも無くなり、
直前テストのみがオフテストとなることになりました。
これはある程度、予想されていたこととはいえ、メーカーサイドから
すれば、やや計算が狂ったというところでしょうか?
というのも例年であれば、セパンテストに仕様を微妙に変えた
2種類のマシンを持ち込んで、本番ライダーにテストさせ
そのシーズンに使う車両の最終仕様を選ばせて、そこからはその車両で
ひたすら走り込みをして、ベースセッティング出しをして
開幕戦に備えるというのがパターンだったからです。
これは逆に言うと、セパンテストの結果が良くなくても、カタールまでに
立て直す時間的マージンが若干、残されていることを意味していて
今年のようにカタールテスト終了後、マシンも関係者もそのままカタールに
残留して、開幕戦を迎えるというのはかつて無かったケースとなります。
つまり、テストに向けて日本をあるいはヨーロッパを出た時点で
それはもう手を加えることは出来ず、そのままオフの開発の答え合わせが
まんま開幕戦に表れるということを意味しています。
もちろん、例年と異なり、2020年から2021年にかけてはエンジンとエアロ関連の
開発は凍結され、シャシーの開発のみが許されている分野ですが、
それでも去年大きく影響してミシュランのリヤタイヤに対してのシャシーの改良は
避けて通れない課題ですから、それぞれのメーカーがどんな物を出してくるのか。
テストの結果が開幕戦、ひいてはシーズンの流れを決する形になりそうですね。
ちなみに去年のセパンテストではマルクは一度もトップタイムをマークできず
最終的に5番手で転倒を喫し、中上君の旧型マシンを引っ張り出したんですよね。
今に思えば不吉なシーズンの幕開けに相応しい流れでした。
って多分、当時Twitterに書いたはず。