私的GPライダー 考察学 その1
さて、ということで、今シーズンMOTOGPに参戦する
ライダー達をライディングスタイルと合わせ込んで考察していきたいと
思います。まずは前半戦。
ドゥカティ・コルセ
ジャック・ミラー
ジャック・ミラー。
15歳頃まではモトクロスをやっていてロードの経歴が
全然短いのにMOTOGPのキャリアは長いという異色のライダー
ある意味、天才肌なんでしょうね。
以前は速いけど、荒っぽくて転倒の多いライダーという印象だったけど
本人が言っているように、結果が出るようになってから落ち着いて
レースを運べるようになったとのこと。
以前の彼は結果を求めるあまりに焦ってタイヤを早い段階で使い切っていたけど
今はレースディスタンスを考えてタイヤを温存して走れるようになった。
ライディングスタイルは非常にオフセット量が多くバンク角も深く
アグレッシブなスタイルだけど、彼の場合、リヤのスライドコントロールが
非常に上手い。
リヤを綺麗に流しつつフロントにカウンターを当ててマシンの向きを
コントロール出来るライダー。
悪コンディションで速いのはスライドコントロールの上手さ+モトクロス
仕込みのテクニックの賜物か。
旋回性がイマイチで、曲がりにくかった去年のマシンでも巧みにスライドで
向き変えをしてのけていた。
ドゥカティが今後どういう方向にマシンを開発してくるかわからないけど、
彼向けにマシンを合わせ込めれば、より結果は残せると思う。
ドゥカティ・コルセ
フランチェスコ・バグナイア
2018年のMOTO2クラスの世界王者。
今年でMOTOGP3年目だけど、まだまだいい時と悪い時の落差が
大きいように見えますね。
元々、非常にブレーキングドリフトが上手くって、
落ち着いて乗るタイプのライダーだけど、
それだけフロントで頼って走るタイプだけに
今のミシュラン+ドゥカティのハンドリングに苦戦している模様。
まあ、彼のコメントを聞く限り、リヤグリップが高すぎて
フロントをプッシュしてしまうから、フロントから
コケてしまうみたい。
だからミシュランの前後のグリップバランスとマシンのハンドリングの
バランスが彼好みにピタっとハマると速いけど、
多くのサーキットではハマらないから打率が低い感じ。
その辺りを今年のマシンでどこのサーキットでも通用するベースセットを
見つけられれば一気にジャンプアップできる可能性は十分あるか。
まあ、MOTOGPマシンはスイングアームピボットとか
ステアリングヘッドとか調整できる箇所がメチャメチャあるだけに
迷いだすと袋小路にハマる危険性もあるんだけど・・・。
非常に読みにくいライダー。