タイトルへのプレッシャー
開幕戦ギリギリのこのタイミングでドゥカティワークスは
今季2021年型エンジンを使用することを発表しました。
いわく、2022年型エンジンはアグレッシブすぎるというコメントですね。
去年のレースを見ても、とにかくタイヤの温度上昇に敏感なミシュランタイヤですから
タイヤのスライドが始まるレース中盤以降はこのスライド量を
コントロール出来るエンジン特性じゃないと、タイヤのスライドがどんどん大きくなって
タイヤがオーバーヒートして、終わってしまう可能性があります。
その辺の中盤のパワーデリバリーに問題がある。というのが
「アグレッシブすぎる」というコメントに出ているんだと思います。
実はマンダリカのテストが終わった時もペッコが、まだニューエンジンの
ポテンシャルが引き出せていないとコメントしていたんですよね。
ずっとロングランをやっていたのも、この新旧エンジンの比較テストだったそうです。
しかし、この直前のエンジン変更を見ても、今年のタイトル本命と言われている
ドゥカティワークスには相当プレッシャーがかかっているのは想像に難くないところ。
攻めより守りって感じなんですよね。
あくまでも私見ですけど、イタリアのチームはいけいけどんどんで前向き
アグレッシブモードの時はホントに強いけど、こういう最初から期待過大の
状態だとプレッシャーに押しつぶされやすいイメージがあります。
F1のフェラーリとかもモロイ。
だからこそシーズンの序盤、滑り出しが大事だと思いますね。
ここで躓くようだと、浮足立ってしまう可能性が大。
ただ、ペッコ自身はプレッシャーに強いライダーだけに、
チームが浮足立ってもライダーは平常心なのがまだ救いか。
果たして、2022年のドゥカティはどうなりますか・・・。