先行逃げ切りか、後方追い上げか
今年のヤマハとスズキは同じ直4でも全くキャラクターが
正反対のマシンになってますね。
つまり、予選の一発は速いけどレースになるとタイヤが
消耗してどんどんペースを維持するのが精一杯の感があるからヤマハ。
一方、予選ではリヤタイヤのグリップが良すぎてアンダーステアに
なってタイムがイマイチのスズキですが、
決勝ではタイヤの消耗によってどんどんバランスが良化して、
後半ペースが上がる後半追い上げタイプ。
ファビオ・クオルタラーロとジョアン・ミールの戦いぶりは
まさにこれを象徴しているような結果になっていますね。
さて、残りのレースですが、舞台もさることながら
季節が秋を迎えてどんどん気温が下がってくるのも
キーポイントになりそうです。
路面温度が下がるレースが続くとこの傾向に拍車が
かかるかも知れません。
来週のルマンブガッティサーキットは雨予報らしいですし
続くアラゴンは路面のグリップが低いコース
ヤマハは苦戦するかも知れませんね。
そしてスズキが飛躍を果たすか。
レーススタイル同様、シーズンの展開も先行で逃げ切りを図る
ファビオと、シーズン中盤から尻上がりに調子を上げてきたミール。
逃げ切るか、追い込みが届くか、シーズンは残り6戦です。