フランスの空模様
ジョナサン・レイ圧倒的有利な状況で始まった
WSBマニクールラウンドはその思惑のとおり、
土曜日に行われたレース1と日曜日に行われたスーパーポールレースを
予定通りに(?)ジョナサン・レイが制し、
6連覇と100勝に王手をかけてレース2に臨みました。
雨が小康状態になる中スタートしたレース2は
ジョナサン・レイが絶好のスタートから飛び出し
トップに立つとアドバンテージを広げるべく
序盤からハイペースで逃げを打ちます。
一方、4番グリッドからスタートした後がない
スコット・レディングは、アレックス・ロウズをかわすと
ジョナサン・レイの追撃にかかります。
この頃から小康状態だった雨はほぼ止み、路面上の
水はどんどん少なくなっていました。
すると、ジョナサン・レイのマシンはあちらこちらで
リヤタイヤがスライドするような挙動を見せていきました。
レース後にジョナサン・レイが語った内容によれば
今回のマシン+タイヤはかなり雨量の多い状態に合わせ込んで
セットアップしていたようで、雨量が減ってくると
乗りにくくなるのは想定していたようです。
レインタイヤの場合は排水性を生かすためにタイヤの溝が変形しにくい
空気圧に調整していたりしますが、その状態だと
水が少ない場合は滑りやすくなるということでしょうか。
とにかくこの水が少なくなった路面はレイにとっては
乗りづらく、そしてそれ以外のライダー、特にドゥカティの
2人には非常に乗りやすかったようで、2人はみるみるペースを
上げて、レディングは早々にレイをパスしてトップに立つと
バズの追撃を振り切って、崖っぷちでタイトル争いに踏みとどまることと
なりました。
一方、その後もレイはペースが上がらず、バズ、デイビスにも抜かれて
タイトル確定圏内の3位からも滑り落ちる4位でゴールとなりました。
天気という不確定要素はギリギリのところで、レディングを
救った形になりましたね。
これだからレースはわからない。
とはいえ、圧倒的にレディング不利な状況には変わりはありませんが・・・。
このマニクールに続き、今週はMOTOGPのフランスラウンドが
行われますが、どうやら天気予報は怪しいとなっています。
またしてもフランスの悪天候がチャンピオンシップを左右する
結果をもたらすかも知れませんね。
MOTOGPの舞台となるルマン・ブガッティサーキットは
かつて、スズキがGSV-Rで唯一勝ったことがあるサーキット。
あの時も雨でした・・・。