一蓮托生

一蓮托生

意味:結果がどうなろうとも、行動や運命を共にすること

 

ホンダがマルク・マルケスとの契約を更新しましたが

驚くべきはその契約年数が2年ではなく、倍の4年であるということ。

もはや、この先数年のホンダのMOTOGP活動はマルク・マルケス

一蓮托生であると宣言したようなものです。

 

確かに2013年の最高峰デビュー以来、世界王者を逃したのが

2015年の1度のみで、現役MOTOGPライダーの中で頭2つは

抜きん出ている存在であることは誰もが認める部分はあると思います。

ホンダはGP活動の命運を彼に託すと決めたわけです。

それだけの価値はあると。

 

ただ、これは逆に言うと、非常にリスキーな決断で、

完全にMOTOGP活動、開発がマルク頼み状態であり、万が一

開発に失敗した場合は目も当てられない結果が待ち受けているという

リスクも同時に抱え込んだということ。

 

かつて、2001年にロッシがNSR500で世界王者に輝いたシーズンの

オフにこのマシンに試乗した阿部孝夫さんが、あまりにロッシに特化した

マシン作りに対して、これは非常に危うい兆候だ、ロッシが怪我でもしたら

どうにもなくなると発言しましたが、その状況に近いですね。

 

奇しくも現在、カタール、ロサイルサーキットで行われているテストでは

ホンダ勢はエースのマルクをもってしても苦戦状況で

彼も「この問題がロサイル特有のものであることを願う」と

ネガティブな発言をしている状況です。

彼のセンサーが何らかの異常を察知しているのかも知れませんね。

ホンダとしてはマルクと命運を共にすると決めたわけですから

やるしか無いんでしょうけどね。

ただ、現状、彼のスタイルに特化したマシン作りをしてますから

今のマシンの問題はカルでは解決できないし、ましてやルーキーの

アレックスでは無理、中上君は型落ちマシンですから比較できないし

となると、テストライダーのブラドルになんとかしてもらうしかない。

けど、ブラドルはマルクとはスタイルが全く異なる。

果たして、上手く解決、開発が出来るかどうか・・・・・?

 

一蓮托生ってそういうことなんですよね。