タイヤに優しく
オーストラリアのフィリップアイランドと言えば
過去にもMOTOGPでレース中のタイヤ交換が義務付けられたり
WSBでは決勝レースの周回数が減算されたりと
とにかく、タイヤに厳しいコース。
これは2015年に全面舗装が施されて、路面グリップが上がったこと
高速コーナーが多く、特にアクセルを開けながら旋回するコーナーが
多く、リヤタイヤに非常に負担がかかるなどが要因として
挙げられると思います。
だから、このサーキットで勝つには、他のサーキット以上に
タイヤのケアが重要となってきます。
2日間に渡って行われたWSBのテストでは初日に
ヤマハのトプラック・ラズガットリオーグルがトップタイムを
マークしたものの、レースシュミレーションではリヤタイヤが
5周でダメになってしまったとのこと。
この対策として2日目はライディングスタイルを変えたそうですが、
その結果、タイムは落ちています。
これと対照的だったのが初日4番手に終わったジョナサン・レイ。
奥の手はあるとコメントしていましたが、2日目になってトプラックを
上回るトップタイムをマークしてきました。
初日はとにかくタイヤのレース距離でのライフ確認に終始して
2日目にタイムアタック、さすが王者です。
レイもトプラックよりもむしろ、そのチームメイトである
マイケル・ヴァン・デル・マークを意識しているのは
彼の方がレースシュミレーションが出来ていると見ているからでしょう。
果たして、金曜日から始まるレースウィークはどんな結果が
待ち受けているんでしょうか。