復活も道半ば? 2019年を振り返る MOTOGP編
非常に見極めが難しいのが
ヤマハなんですよね・・・・。
だから筆が進まなかった。
去年のヤマハはルーキーのファビオ・クワッタハッホが
7回のポールポジションを獲得。
マーヴェリック・ビニャーレスが2勝をあげてランキング3位
という結果に終わりました。
これを見る限り、最悪とも言える2018年シーズンに比べたら
明らかに底は過ぎて上昇傾向にあるようには思えますが
それでもマルケス+ホンダからトップを奪還するには
まだまだ全然足りてないという印象は免れないですね。
予選のような瞬間的な速さを求められるシーンではライダーの頑張りも
あってタイムは出るものの、決勝では決め手に欠ける。
ビニャーレスのように好スタートで前に出てそのままハイペースで
逃げ切る、つまりバトルに持ち込まないのが勝ちパターンに
なるようでは打倒マルケスは厳しいところでしょう。
だからロッシなんですよね。
彼のスタイルはバトル、接近戦での強さ。
彼が満足するマシンが仕上がれば確実にマルケスに対抗できると
思うんですよね。彼はブレーキングが武器ですから。
ただ現状のヤマハはブレーキングで勝負するとスピードが
落ちすぎてライバルに対抗できない。
立ち上がりでおいていかれてしまう。
結果的にマーヴェリックやファビオのような高いコーナー進入で
そのままコーナーリングする乗り方が求められる。
でもそれだとバトルでインに入られてそこからの加速競争になると
確実に負ける。
このオフしきりにパワーアップを訴えているのはその辺も
鑑みてのことでしょう。ニューエンジンも投入しました。
また、ようやくマニエッティのエンジニアを獲得できたと聞いてますから
加速時のトラクションコントロールもより効率的になることでしょう。
この辺は確実にプラスの要素。
加えて、去年からヤマハ本来のコーナーリングの良さが戻ってきているのも
好材料です。
となると、今年は去年よりも更にマルケスに接近することが出来るかも?
と期待はかかるところです。
あとは、どのライダーに力を注ぐのか、どういう方向にマシン開発を
向けていくのか、その辺の判断でしょう。
もちろん、テストライダーの存在も・・・・。