カルメロの暴走
どうやらヨハン・ザルコはドゥカティの
ジジ・ダリーニャの説得もあって、ヘレステストでは
ドゥカティのGP19に乗る模様です。
ただこれはイコール来季のアヴィンティアでのフルエントリー
という話ではなく、あくまでもヘレスで乗るよという話です。
しかし、心穏やかじゃないのは、ザルコが加入したらシートを
失うと言われているカレル・アブラハム。
彼は来季のチームとの契約はあるし、90%残留できると確信している
とコメントをしています。
しかし、100%ではなく90%と答えている部分に彼の心の内
というか、不安が集約されているんでしょうね。
彼も少なくないマネーをームにもたらす事でシートを獲得してきた
面もあるだけに、この世界、契約なんて簡単にひっくり返ることがあることを
肌で感じていることでしょう。
とにかく、最終戦バレンシアGPでのホルヘ・ロレンツォの引退宣言に
始まって、アレックス・マルケスのまさかのレプソル・ホンダ加入
そしてザルコのアヴィンティアでのテストと
既に結ばれている契約がことごとく反故にされ、有り得ないことが
実現しているのは、やはりDORNAのボス カルメロ・エスペレータが
その裏で強権を発動していると見ていいでしょう。
彼的にはそう遠くないバレンティーノ・ロッシの現役引退を
控えて、MOTOGPクラスをより華やかで魅力あるものにしたい
という念に取り付かれて、やや強引とも思える手段に出ているのかも知れません。
(MOTO2、3は眼中に無し)
彼がここまで強権を発動することは過去に無かったことですからね。
しかし、ここまで各チーム、ライダーの契約をひっくり返す事を
してしまうと、各チーム、ライダー間の信頼関係が損なわれる
という悪影響が残る気がするんだけど、そういうのは一切お構いなしなんでしょうか。
そしてその結果、成績が残らなかったりしたら、それは誰の責任?
という気もします。
カルメロの暴走。
そう思いましたね。
決して後味はよくない。