ネタ切れ  2019年を振り返る MOTOGP編

終わってみれば獲得ポイントこそ2019年を

上回ったものの、マルケスに完敗に近い形でシーズンを終えた

ドゥカティ+ドヴィジオーゾ。

 

結果的にですが、エンジンパワーでホンダに迫られたために

これまでのパワーを活かしてタイヤを温存してレース終盤まで

ペースを維持する戦い方が出来なくなってしまった影響が大きかった

つまり、エンジンパワーのアップをしたホンダの思惑通りのシーズンに

なってしまったというように見えますね。

 

それと、これまではウイングレットやマスダンパーなどの小ワザというか

隠し持っていたカードを切って、他メーカーに対して

アドバンテージを築いていましたがウイングレットも開発が進み、

マスダンパーもマルケスのタイヤマネージメント能力の前に

無効になりと、そういったカードのアドバンスが無くなって見ると

純粋にシャシーの持っている欠点である旋回性が浮き彫りになってしまった

というのが、2019年シーズンだったとも言えるかも知れません。

ホールショットデバイスも思ったような効果は発揮しませんでしたしね。

マルケスだけじゃなく、ヤマハやスズキに先行されることも

しばしばでした。

 

手札を使い切ってしまったのならば、新しいネタを仕入れるか

あるいは根本治療を施すかということで、

来季型モデルはいよいよシャシーディメンションに手をつけて

旋回性の向上を図るようですが、この改革が果たして実を結ぶのか。

あるいは、このメーカーのことなので、新しい何か手札を

出してくるのか。

いずれにしろ、蓋を開けるまで油断がならないのがこのメーカーの

常なだけに油断は禁物というところか。