ピースを集めて
もはや、3度目のタイトル獲得は
秒読み段階となったホンダのマルケスですが、
シーズン序盤のヤマハに対するディスアドバンテージを
見事に克服してきたのが印象的ですね。
もちろん、ヤマハサイドのミスにも大いに助けられてますが。
ターニングポイントはカタルニアの事後テスト
だったでしょうか?
このテストで色々な仕様のシャシーをテストした結果
(そのままではエンジンが搭載できないため)
これをアッセンから投入したことでまず、軸足が決まりました。
それからブルノの事後テストから投入されたマニエッティマレリの
共通ソフトのニューバージョン。
今季のホンダはとにかくこのマニエッティのソフトに
苦しめられているという側面もありましたが
新しいソフトになって、かなりセッティング、走りが良くなった
印象が強いですね。
そしてミザーノで行われたミシュランタイヤのマイナーチェンジ。
それはソフト、ミディアムがハードと同じケーシングになって
単純に上に乗っているゴムの違いだけになったということ。
ケースが同じということはブレーキング時のフロントの
しっかり感がハードと同レベルになったということだと思いますが
これも今季ブレーキングで苦しんでいたホンダ勢にとっては
追い風になったと思います。
ミザーノでペドロサは優勝してますが、このタイヤの恩恵は
大きいように思います。
逆にロッシだけに投入されているニューシャシーは新しくなった
タイヤとのマッチングがむしろ悪くなった印象があります。
こうして見ていると、今季のマルケスが走らないマシンで
ジッと耐えている間に、ホンダは可能な限りのピースを集めて
マシンの戦闘力を上げていったというのが分かると思います。
そのあたり、ヤマハは最初は戦闘力が高かったけど
そこからの上げ幅が非常に少なかったなという印象が・・・。
まあ、完成度が高いからっていう側面もあると思います。