マルケスの苦境

去年のワールドチャンピオンである
マルク・マルケスですが、今季ここまでわずか2勝。
それもオースチンザクセンという彼が得意とする
コースのみの勝利というこで、これはマシンの性能というより
マンパワーの勝利というべきか。
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今シーズン、ホンダはライバルに遅ればせながら
逆回転クランクを採用し、トラクションの向上を
狙いましたが、現状2人のワークスライダーの声を聞く限り
ラクションの改善はあまり得られていないようですね。
もちろん、電子制御も含めてのトータルの話です。
そのため、加速も遅くピークパワーも低い。

そのため、マルケスは去年以上にエンジンパワーのハンデを
埋めるために、高いコーナー速度を維持するライディングを
毎レース敢行、それが今季の12回もの転倒に結びついています。
去年、決勝中の転倒がめっきり減った彼が、今季決勝中に
転倒を喫するシーンが見られるのは去年以上に厳しい戦いを
強いられている証拠。
もちろん、今季のミシュランのフロントタイヤの性能も
大いに関係していると思います。

むしろ、その状態でもポイントリーダーに立っているのは
他メーカーのライダーもタイヤなどの要素で安定した成績が
残せていないからですね。

チェコのブルノで事前テストを行ったレプソルの2人とLCRのクラッチロウ
ですが、今季事前テストでタイヤのセットアップを見つけておくことが
勝利に大いに貢献することは、リザルトが証明済。
ブルノでは必勝の3勝目を狙ってくるかも知れません。
どうやらニューシャシーを投入してくるようですしね。

今のRC213Vの状況を考えると、このブルノの勝利が今季最後の
勝利になる可能性も十分あるだけに・・・。