右か左か
オフシーズンに入ってヤマハが好調を維持。
ビニャーレス、クワッタハッホが連日1-2で
上位を占めています。
一方、ロッシは10番手前後に低迷。
今回持ち込まれたマシンはパワーアップを果たした
ニューエンジンにそれに伴いダクト形状を変更したカウル
そしてロッシが今シーズン再三訴えたトラクション不足と
リヤタイヤの磨耗に対処したニューシャシーという組み合わせです。
とくにビニャーレスはエンジンがメイン、ロッシはシャシーが
メインで確認を行っているようですが・・・。
今シーズン見ても分かるとおり、リヤタイヤのグリップ不足に
悩まされているのはロッシだけなんですよね。
ビニャーレスやクワッタハッホはそこまでグリップ不足に
なってもいないし、タイムも全然速い。
そこがヤマハにとっての悩みどころで、ロッシよりも速いタイムを
叩き出すライダー2人はとくに問題を訴えていなくって
それより遅いライダーがタイヤが消耗するって訴えている状況で
どっちの意見を採用しよう?って話なんですよね。
ヤマハとしては経験を重視してロッシの意見を尊重してはいるようですが
果たしてそれが開発の方向性として、ビニャーレスやクワッタハッホの
助けになるかどうかというとやや懐疑的か。
そもそも好みのマシンが異なるわけですからね。
ここでロッシの意見を聞いて更にシャシーに変更を加えるのが
いいことなのか、どうなのか。
この分かれ道の判断を誤ると、来年、また低迷するか飛躍するか
重要なポイントだったと後で振り返りそうなだけに・・・。