健全経営

イギリスでモータースポーツフェスティバルが

開催され、来期のBSBのシートが続々と発表されています。

今の段階で、来期の体制が発表できるということが

プロモーターとチーム、スポンサーがいい関係を

築いているからこそ出来ることだと思います。

 

これと対照的なのが、全日本ロードレースで

例年開幕ギリギリにならないと体制が発表されることはありません。

それは全日本はプロモーターとチームは結びついていないし

チームの背後にはメーカーが居て、メーカーの予算が確定するのは

遅いし、ましてやスポンサーになるとという運営背景の

違いでしょうね。

 

特に日本はメーカーのお膝元ということで、大なり小なり

メーカーの影響を受けており、その降りてくる予算などによって

チームの規模、ライダーの人数などが変わってきますから

BSBのように毎年コンスタントに2名のライダーを揃えるとかは

到底出来ません。

ましてや昨今の経済状況ではメーカー系チームはどんどん規模縮小

撤退の道を選んでいるようで、来期のJSBは壊滅的なグリッドに

なるという噂も聞こえてきます。

 

自社の都合で規模、予算が大きくなったり小さくなったりする

メーカーに重きを委ねると、日本みたいな状況になってしまうんでしょうね。

メーカーではなく、あくまでもチームとプロモーターでシリーズを

運営しているBSBとはそこが決定的に違うところです。

チームとプロモーターからすれば、レースの魅力を上げることで

よりスポンサーを獲得しやすくなって、だからレース内容の改善

レギュレーション変更に意欲的で、ちゃんとチームとプロモーター合意の上で

レギュレーションが変更されている。

全日本のクラスの廃止や変更を見ていると、プローモーターでもない

営団体がメーカーの御意向を反映しているだけのように見えます。

どちらがライダー、関係者にとって理想的かは言うまでも無いでしょう。

 

日本で純粋にスポンサーと組んでレースチームを運営している

所は数える位しか存在していないというのが現状。

せめてもう少し、数が増えてくれれば全日本の状況も

変わってくるんではないかと思います。

そしてプロモーターの不在ですよね。

どうやらMFJという団体はその仕事は自分たちの仕事では無い

と考えているようですから、他の誰かを引っ張ってくるか

あるいは新しい団体が出来るかでもしないと現状改善は難しいか。