寄せては返す波のように  2019年を振り返る 全日本編

来年のJSBクラスのシートについて

漏れ伝わって来る話は景気の悪いものばかりで

正式に発表されているのはモリワキの撤退だけですが

シーズン直前になれば、ワークス系あそこもあそこも出てこない

という状況になる模様です。

 

全日本の厳しい所は、メーカー系チームが親会社の

景気の動向や方針の転換によって、チームを撤退したり

始めたりと変動があるものに対して何も対抗策を

持ち得ていないことです。

 

つまり、景気がいい時に波が寄せる時は盛り上がるけど

去ってしまった後に残るものが何もない。

せめてチームの枠組みなんかを残す取り組みをしていれば

エントリーの減少、ライダーがあぶれるという状況には

成り得ないんですけどね・・・・。

 

BSBなんかはその辺の枠組みがしっかりしていて

同一チームが同じスポンサーを継続しながらも

メーカーをどんどん映ったりするのはザラで

ビルドベースの母体であるホーク・レーシングは

カワサキからBMW、スズキとメーカーを変えてここまで来ていますし

TASレーシングもTYCOという警備会社をスポンサーに持ちつつ

スズキからBMWへとメーカーを変えています。

 

つまり、メーカーが力を入れようが撤退しようが、

年間エントリーするチームに大きな変動は無く経営していける。

当然、ライダーがあぶれることもまずない。

 

全日本はその辺、メーカーの影響を受けすぎるきらいがあるし、

かといってメーカーがシートを確保してくれるわけでもない。

その辺がある意味、無責任なんですよね。

そしてその状態を放置してずっと来てしまっている。

本来であれば、運営団体なりがライダーやチームを守るべきだとは

思うんですけどね。

 

その辺のメーカーの都合、振り回されるチームとライダー

で、何とかガタンガタンしながら転がる全日本。

という構図はこの先もずっと続くんだろうな。

何となくそう思うし、それは凄く不幸なことだなと思っちゃいますね。