2017年の傾向と対策 ②

2017年を読み解く鍵としては
ヘレスとカタルニアという路面グリップが低いコースで
ヤマハが全くダメで、勝ったのがペドロサとドヴィジオーゾ
という部分でしょうか。
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つまり、路面グリップが低い状態だとブレーキングで
マシンが止まらないからこれでもかって位、強くタイヤを
路面にこするようなセッティングの方向になる。
それがタイヤに厳しい状態を強いることになってしまって
そういうコースだと、ヤマハが全然ダメだったということ。
逆にドゥカティやホンダの華奢なシャシーは2017年タイヤと
いいマッチングをみせていたということ。
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ヤマハは2017年に向けてしっかり曲がる、剛性の高い
シャシーを投入してきたみたいで、それゆえにタイヤに厳しすぎて
グリップの低い路面や雨のレースとは相性が悪かった模様。
2016年に引き続き雨が多かった後半の2017年でしたが
ヤマハは全くいいところなかったですね。
特に舗装されなおしたミザーノでは晴れだと好調だったのに
雨だと一転苦戦したのは象徴的だったですね。
今季は4種類くらいシャシーを投入している筈だけど
根本的な部分で解決できなかった。

路面舗装をやりなおしたルマンではロッシが転倒するまで
1-2でしたから、やはりグリップの高い路面では戦闘力が高かった。
これが2016年までの固いタイヤだったら、また違った結果が出たでしょう。
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そういう意味では、ザルコの2016年シャシーの方が剛性が低いとすれば
柔らかくなったタイヤとの相性は良かったのは間違いないかも。
加えて、ザルコのセンターから大きく体をずらさない乗り方も
相まって、彼の快走に繋がったか。