2017年の傾向と対策
さてさて、正月明けで頭もボケてるんで、
シャキっとさせる意味もあって、ガッツリした
お題で、行ってみたいと思います。
2017年を振り返っての、MOTOGPマシンの傾向と
2018年に向けての対策って話。
まず、触れなくてはいけないのが、2017年シーズンに
向けてミシュランはタイヤを柔らかい方向に振ってきたということ。
これは元々2016年当初登場したスペックだったけど
テストでタイヤトラブルが頻発して、固い方向に軌道修正されたものを
2017年元に戻した形。
この柔らかい方向性のタイヤがシャシーに組み込まれた時に
色々と問題を起こす結果となったようですね。
結果的には厶ジェロから旧スペックに戻されましたけど・・・。
つまり、2016年に比べてシャシー剛性を落とす方向で
フレームを開発しないとタイヤに厳しい状態に陥りやすかった模様。
いかにトラクションをかけつつ、柔らかめのフレームで
タイヤに優しく曲げていくかということ。
そういう意味ではカタルニアからマルケスが他のホンダライダーが
開幕当初から使っていた細い剛性の低いフレームを使ったのは
それまで彼が使っていたガッシリした従来型に近いフレームだと
タイヤに宜しくないってことなんでしょうね。
フレームは柔らかく、スイングアームはそれなりにガッチリと
というのが2017年の正解だった模様。
だから、あそこでフレームをスイッチしたのは英断だったけど
正しい判断だったと思います。
そういう意味ではKTMのRC16もフレームはトリレスフレームの
華奢なものを使いながらもスイングアームはアルミの
ガッチリしたものを使ってますから、考え方はRC213Vに
近いかも知れませんね。
RC213VとRC16はウイングカウルも非常に小柄なものを
使っているという共通点がありますし、両者は前後の重量配分や
ハンドリングの考え方もかなり似通っているのかも知れませんね。
ウイングカウルが小柄ということは、マシンの重心がそこまで
後ろ寄りにはなってないということですからね。
だから、KTMはルーキーチームであるながら
かなり外れることのないレベルのマシンを作ってきた
ということが言えるかも知れません。