ホンダの献身

久々に登場となったホルヘ・ロレンツォ。

まだフィジカル面が十分ではなく
予選から速さに欠ける面が見られましたが
終わってみれば14位。
さすがの速さをみせてくれました。

ところで、今回、彼が走らせたRC213Vは
ステアリングヘッドがいわゆるヤマハが先鞭をつけた
穴あきのトップブリッジを装着していましたね。
これまでのホンダはあくまでもトップブリッジに関しては
厚みを変えたり、裏側をえぐったりと試行錯誤は
しているものの、穴あきタイプは断固として
採択してこなかっただけに、ホルヘの要望を聞き入れた
仕様であることは一目瞭然でしたね。
多分、コーナーの進入で非常に頑固なフロントを
持つRC213Vの特性を少しでも和らげる目的だったか。
見るからにアンダーステアが強いですから。

マルケスのタイトルが最優先とは言うものの
決してホルヘをないがしろにしているわけではなく
可能な限りのサポートはしてくれていると感じましたね。

それでもどこまでRC213Vと仲良くなれるか。
結構、厳しい状況であることには変わりはない。

チェコGPの後には2種類のフレームをマルクが
試したそうですが、ホルヘにも試して欲しいところ。
多分今週のミザーノテストで試すことになるんじゃないかな。