絶妙なコンディション

全日本最終戦 MFJ-GPの
JSB レース2はかなり微妙なコンディションと
なりましたね。

雨量はかなり減っていたものの、日差しが無いため
乾くスピードが遅く、タイヤ選択が難しい状態となりました。

上位勢、中須賀と高橋巧、野左根といったところはレイン、
ピレリ勢のモリワキの2人とシンクエッジの星野はインターミディ。
ヨシムラの日本人2人はかなりドライよりのレインを
選びました。

スタートしてしばらくは中須賀、高橋巧の2人が逃げる形に
なりましたが、清成が凄まじいペースで追い上げてあっという間に
2人をかわすとペースを上げて引き離し独走状態を築きました。

序盤の難しいコンディションをハイペースで走ることで
タイヤの発熱を促して、あっという間にペースを上げることで
さらにタイヤに熱が入ってペースが上がるという好循環。
これが序盤、じっくり熱を入れた高橋裕紀との決定的な差。

また清成さんにとって天が味方したのは日が射さないことで
路面の一部が濡れていて乾かず、路面温度が上がらなかったこと。
これによりタイヤのオーバーヒートが抑えられて、ピレリにとっては
絶妙にマッチする路面が終始、維持されたこと。

この辺は年中曇り空で、濡れた路面を走っている
イギリスで戦った清成さんの経験則が生きた部分もあるかもですね。

素晴らしい勝利でした。