去年より遅い

未だ低迷から脱せないヤマハですが
あるデータを見ると、その一因はわかるかも。

実は去年のラップタイムと比較すると
コースに関しては、去年よりもラップタイムが落ちているんですよね。

もちろん、去年と比べてミシュランが持ち込んでくる
タイヤのスペックが若干変わっているのかも知れませんが
それでも基本、去年よりラップタイムが落ちている原因は
マシン側にあると考えて良いでしょう。

この3つのサーキットに共通する特徴はいずれも
サーキットのサーフェイスが滑りやすく、トラクションが
得にくいコースで、いかにタイヤをグリップさせるかが
鍵になってくるコース。
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そのコースでいずれも去年よりもタイムが落ちているということは
去年よりもトラクションのかかりが悪くなっていると考えて良いのかも。
イメージ 2
現在はシーズン当初に決めた仕様でエンジンを凍結して
シーズン中は手を加えられませんから、シーズン前の
エンジン仕様の選択が非常に重要になってくるんですが
ヤマハはこれを失敗している可能性は十分ありますね。

具体的にはクランクシャフトのウェイトの設定を
間違えてしまったかな?というところ。
ざっくりとした言い方をすれば、これが重くなるとトラクションの
かかりが良くなる反面、重くなる分上のピークパワーが若干落ちる
これを軽くすると、トラクションのかかりは悪くなるけど
ビュンビュン回るから上は伸びるということになります。

今年のマシンはクランクが軽くて有効なトラクションが
得にくいエンジンになっているのかも知れない。
実際、グリップのいいコースは去年よりラップタイムが上がっているんですよね。

それでもこれは不振の一端でしかないんでしょうけど・・・・。