ミシュラン決断する
ルマンで発表されましたね。
ミシュランは次回のイタリアGPから
2016年仕様のフロントタイヤを持ち込むとのこと。
ヘレステストを受けて、ライダーから多数決を取った
結果を受けての決定みたいですね。
ただ、これって少なくともこのルマンは従来型の
タイヤで戦うってことで、ここまでのセッション、
そして今日行われる予選までは雨予報ですから
決勝でいきなり晴れたらタイヤチョイスが難しくなるな。
むしろ、雨のままの方がいいかも。
ルマンは路面を貼り替えたので、路面のグリップが
上がったタイヤへの攻撃性が上がっているみたいだしね。
ストップ&ゴーレイアウトのここでは
決勝は下手したら、スペイン以上の惨状になる可能性も。
もちろん、各チームヘレスの教訓を活かして対策
してくるだろうけど。
ところで、2016年型タイヤの方が剛性が高くて
ブレーキングの安定性が高い点だけが、取り上げられているけど
それ以外でもこのタイヤを使うメリットはあると思う。
それはタイヤがしっかりしていることで、タイヤの放熱性が
上がるってことで、どうも今の剛性の低いタイヤは
タイヤの放熱性が悪くって、それがタイヤ温度の上昇
そして、コンパウンドが機能しなくなるというヘレス事件に
繋がった原因みたいだし。
ヘレスのリザルトみると、V4勢の方が問題が小さくって
直4勢は苦戦していたように、フロント荷重の少ない
V4の方が、フロントタイヤのオーバーヒートが少なかった
という可能性があるだけにね。
直4勢の中でザルコに問題が少なくって、ペドロサが優勝ってのは
やはり、軽量ライダーはこのふにゃふにゃのフロントで
フロントをオーバーヒートさせずに走れる利点が出ているかもね。
ってことはムジェロから今シーズンの風向きが変わる
可能性もあるってこと。
ペドロサには向かい風になりそうだな。
ところで、ムジェロはルマン以上に高速からのブレーキング切り返しが
連続するコースで、相当タイヤに厳しいコースで
今年のタイヤで比較的タイヤの問題が出てないドゥカティでさえ
テストではここでは問題が出ているって話だから、
従来型タイヤでここで走ったら、阿鼻叫喚のレースになるかも。
ミシュランのことだから、自分の評判を考えて
次善策を取った可能性も想像しちゃうな。