帰ってきた男たち 2019年を振り返る WSB編 その5

彼らからすれば青天の霹靂というやつだったでしょうか?

シーズンが終わり、翌年の準備をし始めるタイミングでの

資金提供の打ち切り。

それは同時に、ホンダのマシンを使用してのWSB参戦が終焉を

意味することとなりました。

さぞやテンケイトのスタッフは悲しみ、そして内心怒ったことでしょう。

WSBにおけるホンダの看板をずっと背負って戦ってきたわけですからね。

百歩譲って、ホンダ・ヨーロッパを通しての資金提供が無くなった件は

良しとしても、どう考えても他のメーカーに乗り換えるには遅すぎる

タイミングでの告知は敬意を欠いた対応だったと思います。

 

結果的にテンケイトは2019年シーズンの序盤は参戦出来ない状況に

追い込まれたわけですからね。

 

それでも幸いにもヤマハが救いの手を差し伸べてくれて、

ロリス・バズという有能なライダーが空いていたことで、

シーズン中盤から復帰、とてもヤマハ初年度とは思えない快走を

見せたことは、改めてテンケイトというチームの技術力の高さを

見せつけるのに十分だったと思います。

 

来季はバズに加えて、サンドロ・コルテセも走る2台体制

そして過去に何度もタイトルを獲得しているWSS600には

最強マシンR6にスティーブン・オデンダールを迎え

更にはWSS300と3クラスにフル参戦開始というテンケイト。

 

ヤマハはいい買い物をしたと思う。