ホルヘの復帰

正式にイギリスGPからの復帰が
発表されたホルヘ・ロレンツォ。

ですが、復帰の舞台がシルバーストーン
というのはやや不安なところです。

というのも今季のホルヘの苦戦の原因は
RC213Vの特にコーナー進入での旋回性に
起因している部分も大きいからです。

ホルヘとしてはもっと、クリップに対して
フロントがスパッと入ってそっからグングン
頭から曲がっていくのが理想だと思いますが
今季の彼の走りを見る限り、逆にフロントが
どんどん逃げていく傾向なんですよね。

それを解消しようとフロントにソフトを履けば
フロントから転倒、あるいはステアリングを切ろうとしても
フロントから転倒。
もうどうしようも無い。

シルバーストーンは特に前半区間が高速コーナーの
連続ですから、ここでフロントがきっちり綺麗に
入っていかないと速く走れないし、下手すれば高速クラッシュの
危険性もある。
もちろん、ホンダも手をこまねいているわけではなく
彼が欠場する寸前のレースにはよりダウンフォースを生む
新型のウイングレットを登場させてはいたんですよね。

ただ、問題点はダウンフォースではなく、とにかく
マシンのバランスだと思うんで、ウイングレットだけでは
焼け石に水かも知れません。

チェコテストでマルケスが2種類の2020年型フレームを
試したそうだけど、どっちかはホルヘの要望が入った
タイプなんだろうか。
だとすれば、来季を見据えてホルヘだけ先行的に
投入するのもアリだと思うんですよね。
ホンダは2012年シーズン中に2013年型を前倒しで
投入した前例もありますしね。

果たして、ホンダはどこまでホルヘをバックアップして
くれるのか・・・。
それがシルバーストーンで見えてくると思います。
そしてその結果次第では今季のホルヘの行く末が
見えてくるかな・・・・。