肘の張り
去年と今年の中上選手のフォーム比較。
同じザクセンリンクでのワンショット。
今年、2018年型RC213Vを得て非常に好調な
中上選手ですけど、去年に比べて上からの写真だと
わかりにくいですが、頭の位置が低くなりましたね。
それと肘の張り出し具合が大きくなりました。
ありていに言えば、マルケスに似てきたかなと。
特に内側の腕の。
2018年型から大きなウイングレットが装着されるように
なりましたから、フロントのダウンフォースがかなり効いている。
だから、かなりフロントタイヤのスタビリティが高まっている
んないでしょうか?
中上選手は日本という路面グリップが非常に高い
特殊な環境で育ったライダーですから
フロントのグリップ感を非常に重要視するライダーで
このグリップ感の信頼性で走りが左右されるライダー。
今年のマシンはその点、彼に合っているんでしょうね。
反面、ダウンフォースが効いているフロントはかなり
積極的にステアリング操作をしてあげないと、
曲がっていかないマシンで、それが肘の張り具合にも
現れているんじゃないかな?
ロレンツォが苦戦しているのは多分、このポイントで、
彼はもっとナチュラルにステアリングが切れ込んでくれるマシンが
お好みなんだけど、RC213Vはそうじゃないんでしょうね。
曲がってくるのか、曲げないとだめなのか。
フロントがビターと安定してステアリングが切れ込んでこない。
マルケスは直線部分でドーンとブレーキをほぼ終わらせるけど
ホルヘは結構残し気味で入っていくというスタイルの違いも
あるとは思うんですけど。