2018年 振り返り フランスGP

過去2年のシーズン、ホンダはエンジンに
手を入れていて、2016年には逆回転クランク
2017年には点火時期を同爆対応に変更しています。

そのためオフのテストはエンジンの信頼性を
高めることに注力され、シャシーその他の分野が
後回しにされている部分もあってか、
過去2シーズンは前半は浮き沈みが大きく
シャシーのセッティングが煮詰まってくる中盤以降
安定して速くなってくるパターンとなっていました。

しかし、今季はエンジンの大きな変更がなく、
ひたすらパワーアップに注力したシーズンで
準備という点では過去2年を上回ってシーズンインした状態。
それがスペインGPが終わった後のテストで
今年は10連勝した2014年以来の調子の良さという
マルケスのコメントに繋がっているんでしょうね。

それだけの速さ、安定感を持つ今年のマルケスだけに
ドヴィジオーゾは危機感を持っていたようですね。
スペインGPで不運なアクシデントに見舞われてのノーポイント。
タイトル争いで差を付けられないためにもここで
何としてもマルケスに先行したいという思いが強かったか。

スタートから逃げるロレンツォに追いついたドヴィジオーゾは
抜いた直後にラインを外してフロントから転倒。
2戦連続のリタイアを喫することになります。

今シーズンのドヴィジオーゾの戦いぶりを見ると
去年は無欲の勝利、今年はタイトル争いを意識し過ぎての
ミスが多かったという印象が強いですね。
結果的にこのフランスGPのドヴィのリタイアノーポイント
マルケスの3連勝でタイトルの行方が方向づいた感が強いですね。
多分、当時も同じこと書いていたと思う。
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特にこのレースから大型のウイングカウルが登場して
そのマシンでタイヤをきっちりマネージメントしての3連勝ですから
これは大きな意味合いがありました。
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一方、このレースではロッシが3位。
ルマンはヤマハと相性のいいコースですから、
そのコースでも3位ってところがこの年のヤマハ
上限って感じでしたかね。