よそ行きの靴で

しかし、シーズン終盤アジアオセアニアラウンドに
入ってからのヤマハの目覚しい復調ぶりはなんなんでしょうね?

タイではビニャーレスが3位、もてぎではロッシが4位
オーストラリアではビニャーレスが優勝、
マレーシアではロッシが転倒するまで首位を走るという快走。
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まあ、ビニャーレスはチーフクルーの反対を押し切って
自分好みのセッティングに振ったことも大きいと思いますが
ロッシもですから、M1的に速くなったとみていいでしょう。
彼自身もマシンに大きな変更は加えてないって言ってますからね。

その原因として考えられるのは、やはりというか
ミシュランタイヤですね。
ミシュランタイヤは傾向として、タイムを出すためのソフト目の
タイヤにすればするほど、スイートスポットが狭く、ちょっとした
環境の変化に影響を受けやすい敏感な特性になる傾向があります。
それがヤマハシャシーセッティング及び電子制御で合わせきれなかった原因。

と仮定すると、フライアウェイであるアジアオセアニアラウンドは
そこまでソフト目というかタイム追求傾向ではなく
むしろ、ある程度スイートスポットが広い掴みやすいタイヤを
持ち込んできた可能性がある。
それはやはり、ヨーロッパのメーカーにとって勝手が違う
フライアウェイ向けのタイヤということだと思いますね。

そして、スイートスポットが広いタイヤならヤマハの適用範囲に
入ってくる、使いこなせる範囲に入ってくる、だからヤマハ本来の
シャシーのいい面を引き出すセッティングが出来た
ということか。

逆に言えば、ヨーロッパとマシンは変えてないのに
ミシュランがよそ行き仕様のタイヤにしたらタイヤの方から
歩み寄ってきてくれたのが、この快走に繋がったと考えられますね。

あくまでも仮定の話ですけどね・・・。