ヤマハの方針

ちなみにですけど、ロッシが自著の中で
触れていますが、ヤマハは明確にナンバー1,2という
マシン差は付けていないそうです。

もちろん、ライダーのリクエストを聞いていくうちに
異なった2種類のマシンが出来ることはあるけど
それはホンダ・ワークスも一緒の話。

実は2008年までは明確にナンバー1,2のマシンは
分けられていて、乗っているマシンも違っていたそうです。
しかし、リーマンショックの影響を受けてコストダウンの観点から
2種類のバージョン違いのマシンを走らせるよりも
2人のライダーを同等に扱う方が効率よく、安上がりってことで
2009年から同じマシンにしたそうですね。
この年からロレンツォの猛迫を受けたのはご存知のとおり。
この辺の待遇の変化がロッシがドゥカティに移籍する
引き金になったのは自著のとおり。
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現在は基本的に同じタイミングで両者に同じ
マテリアルを渡して、テストして、導入のタイミングは
ライダー任せにしているようですね。
昨シーズン途中、ヤマハはフロント周りの剛性を落とした
ニューフレームを投入してますが、ロッシはテスト早々
導入したのに対して、ロレンツォはそのフレームで自分の
走りが出来るようになるまで導入を見送った経緯があります。
(フロント周りにリブが入ったフレームがニューフレーム)
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ですから来季、ロッシのチームメイトが誰になるかわかりませんが
この基本方針はヤマハは変えることはないでしょうね。
もっとも、ロッシはキャリアが長いですから色々なパーツを
次々テストして、良し悪しを決める能力に長けているので
重宝されるのは間違いないでしょう。
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