ロデオ・ライド
アルゼンチン予選ポールシッターは
マルク・マルケスでした。
彼はこれでアルゼンチン3年連続ポールポジション。
年々悪化する路面コンディションを物ともしない
圧巻のアタックでした。
根本的にスリッピーでバンピーな路面コンディションでは
タイヤのグリップを引き出す走りよりも
ホイルスピンしてもコントロールしきる乗り方の方が
合っているってことなんでしょうね。
実際、外から見てもあれだけサスペンションが上下しているってことは
タイヤも路面にほとんど綺麗に接地していないハズ。
相変わらずホンダは電子制御に問題を抱えているのは
ホイルスピンが起きまくっていることでもわかるし
加速でヤマハに置いていかれてますからね。
もうホイルスピンしても何でもアクセル開け続けたモノ勝ちというか。
これが出来るのはフロントをしっかりコントロールする
マルケスのモトクロスばりのライディングスタイルに
起因するところも大きいかと。
とにかくフロントをガッツリコントロールして方向付けて
リヤを後から追従させるというか。
フロントをグリップさせているんじゃなくって
ステアリングを細かく修正しながらコントロールしているって意味でね。
根本的なホンダRC213Vとマルケスの乗り方が極端に出ているなと。
暴れ馬の手綱を離さず走るというか。
これはマルケスの並外れた反射神経とアスリート並みの
体力があって出来る芸当ですけどね。
それでもロッシとロレンツォというヤマハの2人が追従したのは
素晴らしいですね。
両者はライディングスタイルがまったく異なるのに両者とも
これだけ速さを発揮できるのがヤマハの強みというか
M1の懐の深さを感じます。
マルケスがホイルスピンさせながら無理やり推進力を生み出しているのに
対して、ヤマハはしっかりグリップさせて走っているのが印象的。
どっちがタイヤに優しいのかは言わずもがな。