2015年を振り返る~レギュレーションに縛られて

現在のMOTO3クラスはいわゆる
ワークスマシンの投入を制限するために
細かくレギュレーションで取り決めがされていて
そのため、各種パーツもFIMの認可が必要になっています。

つまり、チームの判断でカウルとかの形状を
変えちゃだめっていうこと。

今シーズン、全クラス通じて最も転倒が多かったのが
レッドブル・アジョKTMのカレル・ハニカで
あまりの多さにとうとうチームを追われる羽目になった
彼ですが、インタビューを読む限り、それには原因があったようです。
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というのは、今シーズン、KTMがMOTO3に投入したRC250は
去年型よりもさらにカウルとシートカウルがコンパクトになっていて
長身のハニカには合わなかったそうです。
125㏄時代なら、チームが独自にシートカウルを作ったり
カウリングをデカいのに変えたりできたんですが、
先にも述べたようにFIM公認パーツで無いと使えない
つまり、KTMが作って、それをFIMが認可するというプロセスを経ないと
使えないというのが今のレギュレーションの縛り。
結果的にハニカのリクエストはKTMに受け付けられず、彼はシーズン通して
自分に合わないマシンで走り続けたのが、転倒の原因とのこと。

もちろん、ハニカがKTMに言うことを聞かせるだけの成績を
去年のうちに残しておけば、また違ったかも知れませんが・・。

長身ライダーはMOTOGPクラスでも苦労してますけど
今や小排気量クラスでも苦労しちゃうのかな?