視線は来季へ
スズキと共にカタルニアに残って
2日間のプライベートテストを行った
ドゥカティですが、内容的に大きな
タマは無く、改良された電子制御ソフトの
確認にとどまった模様。
これは早くも来季に向けてブランニューマシンの
開発が本格化したのではないかという話もありますね。
今季オープンカテゴリー条件でソフトタイヤを
使える条件ながらも、表彰台わずか1回ということで
ジジ・ダリーニャさんもフィリッポ・プレジオーシの
コンセプトを受け継ぐ現行マシンに見切りを
つけたかも知れませんね。
今季のGP14も長いこと、このマシンのネックになっている
アンダーステアが解消せず、コーナーのエントリーで
高い速度が維持できない状態のよう。
一部では狭角エンジンの採用も噂されているようですが、
他ならぬ同じ90度V型エンジンを使っているホンダの中本さんが
言っているように、ボア径に制限が無く、ビッグボア、
ショートストロークエンジンが可能だった800cc時代と違って
81mmというボアの最大径が決まっている1000ccエンジンでは
狭角エンジンにするとエンジン高が高くなってしまって、
デメリットも出てくるので、その辺、微妙なところですよね。
ホンダは90度V型エンジンで成功しているわけだけど、
前バンクのシリンダーヘッドにウォーターポンプを
設置したりして、意図的に前シリンダーブロックを重くして
前輪荷重を稼いでいるようにも見えなくもないので、
その辺、細かい事を組み合わせて適切な重量配分を実現しているか。
1000ccになって最低重量が増えたけど、その大半が
前シリンダーの重量増に使っているとすれば、結構な重さになるはず。
その辺のトリックが解ければ、同じレイアウトを使う
ドゥカティも参考に出来る部分があると思います。
いずれにしろ、ジジさんがゼロから手がけたニューデスモは
ドゥカティの命運を握ることになるだけに、
どういうマシンが出てくるか興味津々です。