狭角エンジン

MOTOGPに復帰したアプリリアが使っている
エンジンのベースはRSV4に搭載されている
85度という狭角エンジンです。
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そもそもこのエンジンMOTOGP用として
開発されたというエンジンで当時のMOTOGP
ホンダ、スズキ共に90度より狭い狭角バンクの
エンジンを搭載してましたから、
そう言われると納得できる部分もあるバンク角です。
当時のアプリリアの設計担当は現ドゥカティ
ジジ・ダリーニャさんですね。
 
しかし、当時の800㏄からレギュレーションが1000㏄に
変更された際に、ホンダはオーソドックスな90度へと
バンク角を変えています。
これについて、HRCの中本さんは1000㏄に変更された際に
最大ボア径を81mmまでとするという規格が設けられたために
ビッグボア、ショートストロークのエンジンに出来なくなった。
そのため、狭角エンジンだとエンジン高が高くなって、
吸気系のレイアウトや重量配分に問題が出てくるという理由で
90度にしていると言っています。
 
ということは現行のレギュレーション下だと決して
この狭角エンジンにはアドバンテージは無いようですね。
加えて狭角だとバランサーを積まないといけないはず。
そうなるとパワー面でも厳しくなってくるところ。
800㏄時代のレギュレーションのままだったら
良かったんでしょうけど・・・。