こいつあ、どうやら本物だぁ

サンマリノGPで予選で2番手に飛び込んだKTM

ポル・エスパルガロでしたが、それでもあくまでも

予選の一発タイムで、決勝になればタイヤの消耗と共に

ズルズル後退するんじゃないかなぁと漠然と予想していましたが

ところがどっこい。

 

全然落ちてこなかった。

 

予選のタイムってのは少々タイヤに攻撃的であろうが

マシン挙動が不安定であろうが、

ライダーの集中力でコントロールすれば何とか出せない

ことは無いという面があります。

一周だけ凌ぎきればいいわけですから。

対して、決勝の場合、走るほどに消耗するタイヤ、

減っていく燃料に対するマシンバランスの変化

それらに合わせ込む電子制御、これらが噛み合わないと

レース全般を通して速いタイムを維持することは出来ません。

 

ましてやKTMは今回からニューシャシーなわけでして、

決勝を走るのは初めてですから、どこまで限られた週末で

タイヤをもたせつつ速いラップを維持するセッティングが

構築できるのか・・・と思ってましたが

タイムがなかなか落ちてこなかったですね。

これはやはりニューシャシーが極めて優秀で、これまでの

マシンよりもタイヤにかかる負担が少ないんでしょうね。

タイヤをガリガリ削りながらコーナーリングするマシンじゃ

どんどんタイムは落ちる一方でしたが、それが無くなった。

 

エンジンパワーもかなり出るようになってきましたし、

これはホントにKTM、来年はかなりいいところまで上昇するんじゃないか?

という気配です。

かつての才能の姥捨て山は脱したか??