青年はWSSを目指す

来季からMOTO2が基本的に1チーム2台体制が義務付けになり

DORNAの思惑のとおり、MOTO2のチーム数は減る方向。

となると、当然、あぶれるライダーが出てくるわけで

その多くはWSSへと活躍の場を移すことになりそうです。

 

そもそもMOTO2からWSSへと活躍の場を移したライダーは

ジュール・クルーゼルを初め、ランディ・クルメナッハー

そして去年のサンドロ・コルテセと非常に活躍できるケースが多く

特に去年のコルテセは初年度ながら見事にタイトルを獲得して

見せました。

これは純レーシングマシンのMOTO2に比べて、市販車改造マシンで

あるWSSの場合、セットアップで変更できる範囲が狭く

残った不完全な部分をライダーが補う、つまりライダーのスキルが

問われる部分が大きいからでしょうね。

腕に覚えのあるライダーであれば、余程の戦闘力に差があるマシンに

乗らない限りは上位争いが可能でしょう。

といえ、今年からWSSにやってきたジュール・ダニーロやイサック・ビニャーレス

のように必ずしも活躍できるとは限らないですから

自分自身の評価も冷静にしないといけないでしょうね。

 

今の所、チームが消滅してしまうルーカス・トルビックが

プセッティ・カワサキ、ジョナス・フォルガーがキーファーレーシング

共々WSSに来季からやってくるのでは無いかと噂されています。

 

それとこれは余談ですが、WSSに転向するライダーの多くが

スパニッシュやイタリアンではない国のライダーです。

これはやはりMOTOGP界で有力チームに滑り込むだけのコネクションが無い国の

ライダーという側面はあると思います。

実際、クルーゼルはフランス、クルメナッハーはスイス、コルテセ、

フォルガーはドイツですからね。

彼らからすれば、GP界より公平な状態で戦えるWSSの方がやりがいがある

と感じているのかも知れません。