大鉈を振るえるか
チェコの事後テストで2020年型の
プロトエンジンを試したヤマハのロッシ。
感想は、「2019年モデルと大差ない。」
というものでした。
恐らくですけど、実際スペック的にも
これまでの小改良、小変更、延長線上の
ものを持ってきたんだと思います。
ここ数年のヤマハの不振ぶりは言うまでも
ありませんけど、見ていて感じるのは既存の技術の
範囲内の小改良の積み重ねで問題を解決しようと
していること。
つまり、新しい事を試さず、ぐるぐると同じ所を
回っているように見えるんですよね。
かつて、ずっと低迷していたヤマハを窮地から救ったのは
古澤さんという、まるでレースに関わって来なかった
門外漢の人が抜擢されたからで、彼は既存のエンジンを否定し
自らの考えたクロスプレーン、4バルブエンジンを提案
結果的にロッシはこっちを選んで、その後のヤマハの
繁栄期に繋がるわけです。
当時は既存グループからシングルプレーン+5バルブで
継続したいという反対も少なからずあったそうです。
今のヤマハに必要なのは、この古澤さんのように
現状に大鉈を振るえる存在じゃないかな?
少なくとも今の技術の延長戦上、似たような地点を
ぐるぐる回るより、一度ドラスティックに視点を
変える位の変革をしてみた方がいいんんじゃないか?
そんな風にいちヤマハファンとして思いました。