ペトルッチのサクセスストーリー
しかし、STK600からSTK1000
キャリアステップアップのメジャー路線から
外れて歩いてきたライダーが地元GPで
イタリアメーカーで優勝するなんて、ホントに
よくできたサクセスストーリーだなと感心することしきり。
彼はもともとWSB併催のSTK600でメジャーキャリアを
スタートさせて、タイトルを獲得することなく
STK1000にステップアップ。
ここではペデルチーニ・カワサキとバーニ・レーシングで
走って最高がランキング2位。
多分、バーニ・ドゥカティ時代のこの2位がキャリア最高位の
はずで、この時のチャンピオンはダビデ・ジュリアーノじゃ
ないかな?
この時の走りが目にとまったのか翌年から
イオダ・レーシングのライダーに抜擢、
丁度、MOTOGPが1000ccになってCRT規定が導入されて
シュッター・BMWで走ったのがGPキャリアのスタート。
翌年からより戦闘力のあるARTに乗り換えて2シーズン
走ったけど、そのまま消えてなくなる類のライダーに
入っていたかも知れません。実際、イオダで走った
イヴァン・ダ・シルバとか消えているし。
彼にとって幸運だったのは、ぽっかりとプラマックに
空きが出来て、そこに座れたことでしょうか。
特に2年目からはチームメイトにスコット・レディングが
加入して、彼と同等レベルの走りを見せたことが
彼の評価を高めたように思います。
結果的に、彼とのワークスマシン争奪戦に勝ちましたし。
そして今年はドゥカティワークス。
懸念されたタイヤへのケアの仕方もオフから
テレメトリーを見ながらアクセルの開け方を学習したり、
ダイエットして体重を落としてタイヤの負担を軽減したりして
克服してみせました。
言ってみればエリート街道を歩いてこなかったライダー。
それがああして成功を収めると周りの誰もが
祝福したくなるというもの。
彼を取り巻いた誰もが彼の成功を祝っていたと思う。
おめでとう、ペトルッチ。