4年目の共通制御

ミシュラン同様、共通制御が導入されて今年で
4年目、当初はドゥカティに有利な様相を
呈していましたが、今やどこのメーカーも
技術者のリクルートなどによってほぼ横並びの
状況を呈していますね。
今年からIMUも共通化されて更に差がつかなくなっています。

ただ面白いのは、共通制御になってからの
3年間マルケスがずっとタイトルを取り続けていること。
これは制御の性能が落ちたたために、よりライダーのスキルが
重要になってきており、そのスキルという面でやはり
マルケスが頭一つ抜けた存在であることの証明でもあると思います。
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今の共通制御ソフトはトラクションコントロールが3種類
エンジンブレーキが3種類、エンジンマッピングが3種類
まで登録されていて、これは全メーカー共通。
これをライダーがタイヤの消耗や燃料の消費などの
コンディションの変化に合わせて、手元のスイッチで任意に切り替えながら
レースを走ることになります。

ただ、かつてのメーカー独自制御の頃と違って
各コーナーごとにエンブレの効きを変えるとか
トラコンの効きを変えるとか細かい制御は
出来ませんから、その細かい部分はライダーがリヤブレーキを
使ったり、ステアリングを切ったり、ブレーキのかけ方をかえたりして
細う対応することになります。

それこそ毎周回、マシンのコンディションは変わっていきます。
このコンディションへの合わせ込みがマルケスは秀逸
なんでしょうね。
彼の乗り方ってその時々のマシンの状態でベストラップを
試行錯誤するような走り方ですから、今のGPには合っているのかも知れません。

その彼に対抗するには、マシン性能面でホンダより
何らかのアドバンテージのあるマシンを作り、
かつライダーがそれを高次元で扱い切ることが条件になってきそうです。

テストを見た感じだとまだ横並びのような感じが
してますが、それだとマルケスを倒すのは厳しくなってしまうか。
となると、彼を倒せるのは同じマシンを駆る彼か・・・。

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