ポールは獲得したものの
フランスGPはここが地元のヨハン・ザルコが
ポールを獲得しました。
滑りやすいコースでの彼の走りは
本当に匠の技って感じでしたね。
今、電子制御なしの状態でマシンを走らせたら
マルケスと双璧を成すテクニシャンかも知れません。
2人に共通しているのは、アスリートとしての
運動神経が非常に優れているんですよね。
それはともかくとして、地元GP Vがかかるわけですが、
やはり障害となりそうなのは、電子制御のセッティング。
カタールの時にも全く同じことを書いたけど
今のMOTOGPはTCSの効きをアップとダウンで3種類ずつ
計6種類しか登録できませんから、レースでのタイヤの消耗下降曲線を
予想して、TCSの効き方をスタート前に登録しないといけません。
レース中にタイヤのグリップの低下に合わせてライダーは
手元でTCSの効きを切り替えて走ってます。
そしてこの予想って部分では圧倒的にワークスと
サテライトでは精度に差が出る部分。
そりゃ、ライダー一人に付くスタッフがほぼ倍違いますからね。
だからザルコに出来るのは、ライダーのテクニックで
消耗した状態のタイヤで可能な限り速く走ること。
TCSがその時のタイヤの状況にマッチしていなくても
ライダーの腕でカバーするってわけですが
それでもやはりホンダやドゥカティのワークスチームに
対抗するのはかなり厳しい話。
彼らはきっちりTCSの設定を合わせ込んでくるハズ。
でも彼にとって慣れ親しんだ滑りやすいフランスの路面が
彼に味方をすればあるいは・・・?
ギュントーリもそうだけど、フランス人ライダーは
滑りやすい路面でのマシンコントロールが秀逸ですからね。