溢れる才気

ホアン・ミールが予選4番手に入りました。

5戦目にして早くも才能の片鱗を見せてきましたね。
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去年、ミールがMOTO2に行くという話題を振られた時に
ドヴィジオーゾもビニャーレスも
「彼は賢い、何が必要か理解して走っているから成功できると思う」
と太鼓判を押してましたから、その通りになったというところでしょうか。

坂田和人さんが解説で触れていたことがありますが
MOTO3は限られたパワーを有効に伝達するために、サスを
なるたけ動かさず、とにかく効率よくマシンを曲げていく乗り方が必要。
微量なスライドを駆使する乗り方。
対して、重量が重くなるMOTO2はむしろ、積極的にマシンの
サスペンションを動かして、曲げていくというテクニック、乗り方が必要。
大きくモーションを起こしてその中でスライドをコントロールする乗り方。

この辺の乗り換えの壁に阻まれてMOTO2で活躍できないライダーは
これまでも数多く多く見てきたところです。

ただ、そういう必要な要素を見極めて、すぐさま対応できる
高い順応性のあるライダーはその壁を容易く超えてくる。
ドヴィジオーゾが言っているのはそういうことなんですよね。

ミールはわずか5戦にしてその学習期間を終えてきたということか。
かつてのマルク・マルケスがMOTO2のデビューイヤーで
確かフランスで勝っているんだけど、彼に通じる適応力の高さを感じますね。
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ここにきて、ホンダだけではなく、
スズキも目をつけていると言われるミール。
今シーズンの台風の目となるか??