そこに勝算はあったのか?

結果的に残り2周のヘアピンでフロントから
転倒したドヴィジオーゾだけど、
私の確認している限りでは、彼が決勝で履いた
フロントにソフト、リヤにミディアムという
組み合わせは一度もFPで検証してない組み合わせだと思う。
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彼はむしろ、フロントにミディアム、リヤにソフトで
ずっと走っていて、ドゥカティのマスダンパーが生きるのは
リヤにソフトを履いた時ってのが定番だった。
マスダンパーはテールカウルに入っているからね。

フロントにソフトを履くのは、どちらかというとロレンツォの
スタイルで、それは彼ならではのテクニックによる部分が大きく
あれでレースを走りきれるのはホルヘならでは。

だから正直、このタイヤの組み合わせでどこまで勝算があるんだろう
とは思っていましたが、やはりと言いますかフロントからの転倒。
ミディアムを前後に履いたマルケスを引き離せなかった時点で
心理的に彼は負けていたのかも知れません。
それにしても最後のクライマックスバトルの前に自滅するとは・・・。

なんというかこの負け方にドヴィの弱さというか、
エースとしての強さを感じないんですよね。
プレッシャーがガンガンにかかってもその中でも勝つのがエース。

来年ドゥカティは彼に命運を託すわけですが、プレッシャーが
かかった時にミスをしない、むしろパワーに変えるくらいの
メンタルじゃないとマルクには勝てないと思う。