YZF-R1の20年 その3

2010年になるともはやタイヤ面での劣勢は
覆い隠すことが出来ず、MOTOGPでもミシュランを倒し
ワンメイクメーカーとして君臨するブリヂストン
国内JSBでは無敵で、ダンロップを使うヤマハ中須賀選手は
勝てないレースが続きます。
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特にタイヤの持ちが悪く、レース序盤はいいものの
終盤になるに連れてスライドが激しくなっていって
終いには転倒を喫してしまう、あるいはペースダウンして
抜かれしまうレースが続くことになります。
この時期はホンダのTSR+秋吉が2連覇を果たしていますね。

こうした状況を踏まえて、2012年になると、
遂にヤマハは重大な決定をすることとなり
それはタイヤをブリヂストンにスイッチすること。
ここから中須賀+ヤマハの復活劇が始まることになります。
念願のタイヤを手にしたもののオフのテストでは
感触があまり良くなく、違和感を抱えたままのシーズンインとなりましたが
結果的に、その状態でも開幕戦でいきなり優勝。
その後もシーズン通してコンスタントな速さを発揮し
3年ぶりのタイトルを手にすることになります。
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以降、2013、2014、R1がフルモデルチェンジした
2015、2016と前人未到の5連覇を果たすことに。
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2017年こそ、新しくなった17インチへの対応で
躓いてタイトルを逃したものの、今シーズンはその
対応もこなし、目下タイトル奪還に向けて驀進中です。
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近年のJSBに関しては、もはや絶対王者となった
中須賀選手を誰が倒すのかが焦点となっており、
それだけR1+中須賀選手が絶対的な速さを持っている
ということになりますね。